11月16日から東京・池袋の東武百貨店にて「『少女革命ウテナ』TVアニメ20周年記念展~薔薇と革命の記憶、絶対運命黙示録~」がスタートした。本稿では、写真とともに内覧レポートの模様を届ける。【フォトギャラリー】「『少女革命ウテナ』TVアニメ20周年記念展」展示の様子をもっと見る?『少女革命ウテナ』は1997年にTVシリーズが放送され、その後1999年には劇場版『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』が公開。監督は『美少女戦士セーラームーン』シリーズや『輪るピングドラム』の幾原邦彦が務め、キャラクターデザインの原案を漫画家のさいとうちほさんが担当。独特な世界観やストーリー、演出が印象に残る作品で、今でも熱狂的なファンを多く持つ。この展覧会では、実際に使用された原画とセル画の約450点を展示。セル画の鮮やかな色遣いや、原画の鉛筆の動き、細かいディティールを見ることができる。TVシリーズだけでなく、劇場版の原画やセル画も一部展示されていた。さらにキャラクター設定や原案もあり、企画当初の『少女革命ウテナ』の資料も公開。まだカラーリングが決まっていなかった時代の金髪のウテナなど、貴重な展示がある。この原画やセル画はもちろんだが、『少女革命ウテナ』の世界観に合せた展示の仕方にも注目してほしい。舞台である鳳学園に迷い込んだかのようなゲートや薔薇の数々に、雰囲気も楽しむこともできる。生花も使用されており、そのこだわりから今回の展示に力が入っていることが感じられる。セル画や原画の撮影は禁止だが、ところどころに設置されているパネルなどは撮影可能となっている。作中に登場したウテナのロッカーや、ファンにはなじみ深い影絵少女のパネルなどもあった。その中でも強烈なのは、鳳暁生の胸板が大きく描かれているのれんだ。次の展示を見るには、彼の胸に飛び込み、そののれんを潜らなければならない。それが喜びか複雑かは分かりかねるが、こうしたユニークな仕掛けも面白い。桐生冬芽も控えているので躊躇せず胸に飛び込んで行ってほしい。そして、撮影スポットとして車のボンネットに乗るシーンを再現できるトリックアートが用意されている。実際に再現するには難しいシーンなので、こうした機会がないと体験できないだろう。さらにこれだけでなく、姫宮アンシーから剣を抜くシーンを再現できるものもある。展示では、他にもウテナとアンシーの衣装や、過去に発売されたグッズも並べられている。以前からのファンには懐かしく、新しいファンには新鮮なものに写るだろう。ぬいぐるみやフィギュア、アクセサリーや海外のアニメ雑誌なども展示され、その人気の幅広さが見受けられる。今回のイベントでは、展示会の図録をはじめ、イベント記念商品も販売されている。入浴剤セットやブローチセット、ティーカップセットなど、作品の雰囲気を味わえるものが多い。受注商品である複製原画も、実物が展示されていた。会場の最後には、天上ウテナを演じた川上とも子さんの母親である川上賤子さんからのメッセージが飾られている。数多くのキャラクターを演じてきた川上さんが亡くなった2011年から、6年の時が経った。『少女革命ウテナ』は、川上さんの代表作の一つ。メッセージには声優としての葛藤や喜びが書かれ、胸を打つ内容となっていた。会場に行ったファンは、ぜひ読んでほしい。「『少女革命ウテナ』TVアニメ20周年記念展~薔薇と革命の記憶、絶対運命黙示録~」は11月20日まで開催されている。20周年を迎えた本作、Blu-rayBOXの発売とニュースが続くが、今後の展開も楽しみに待ちたい。
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