ワールドクラスのファンタジー大作に 映画「鋼の錬金術師」撮影現場を直撃 | アニメ!アニメ!

ワールドクラスのファンタジー大作に 映画「鋼の錬金術師」撮影現場を直撃

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ワールドクラスのファンタジー大作に 映画「鋼の錬金術師」撮影現場を直撃
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全世界シリーズ累計発行部数7,000万部を超える荒川弘原作コミック『鋼の錬金術師』の実写映画化が発表されたのが16年5月のこと。世界的な人気を誇る作品ゆえに多くのファンから動向を見守られていた本作だが、いよいよ公開まで約4ヶ月弱と迫るなか、映画全体の輪郭が見え始めてきた。16年6月、イタリアのシエナでクランク・イン。その後、国内ロケを経て16年8月には都内スタジオでのセット撮影現場取材が行われた。その模様をレポートする。
[取材・構成=細川洋平]

『鋼の錬金術師』
2017年12月1日(金)全国ロードショー
wwws.warnerbros.co.jp/hagarenmovie/index.html

東宝スタジオに集まったマスコミ陣にまず公開されたのは物語の絵コンテや美術設定画、衣装デザイン画。特に重視されていた衣装デザインは、細かいディテールまで描き込まれていた。
続いてスタジオ内に案内されると、目の前には緻密に作り込まれたセットがあった。赤茶けた刑務所の中庭のようにも見える。そのセットの中にエドが姿を現す。衣装に身を固めた山田涼介だ。髪を金髪にし雰囲気もエドそのまま、といった様子だ。建物から離れた場所にある背の高い岩に身を隠し、何かをうかがっている、というカットだ。


本作はCGを多用しており、ワーナーの濱名一哉エグゼクティブ・プロデューサーによれば、自身が手がけてきた映画の中でも際立つほどの映像クオリティーになっているという。主人公エドの弟であるアルをはじめ多くのオブジェクト、エフェクトでCGを利用していることは、今回の現場取材でも目の当たりにできた。山田が、岩陰に身を隠す演技を何回か繰り返した後、ブルーバックが用意されたのだ。そして山田の視線の先にはCGに置き換わる前の仮プレートのようなものが助監督の手によって動かされている。山田のシーン撮影が終わると、そのプレートだけを撮影する、という手順を追っていた。これらが編集によりどのような映像になるのかは本編を見るのが楽しみになるような現場の緊張感だった。


現場取材後には、濱名エグゼクティブ・プロデューサーへインタビューの機会が得られた。
濱名プロデューサーはTBSを経てワーナーに入社。実写版「ハガレン」の企画はTBS在籍時代から曽利文彦監督と温めていたものだという。アメリカのワーナー本社でも企画が上がった時期があったが、原作者・荒川弘のこだわりも強く、実写化へのハードルは高かったという。それでも実現した経緯について、濱名プロデューサーはこう振り返る。

「監督を筆頭に粘り強く交渉し、我々のクリエイティビティをプレゼンテーションした結果、2015年、私がワーナーに入社してしばらくしたところで原作者さんの了解が得られました」

満を持しての実写化であり、制作現場の士気も並外れて高いようだ。

「日本映画大作の中でも群を抜いた超大作になっています。スタッフ・キャストのみなさんが本気で挑んでいます。手前味噌ではなく、ワールドクラスのファンタジーになると最初の制作発表時に話しましたが、ハッタリにならない映像になっています。曽利監督は『タイタニック』にCGスタッフとして参加したり、『ピンポン』といった名作を作る才能溢れる監督であり、彼の監督人生の中でもCGの技量をマックスに発揮しています。俳優陣も山田くんを含め素晴らしい。演技と、CG、セットのクオリティーも高く、大変な映画ができあがると確信しています」


原作者・荒川弘氏とのやりとりはどうだったのだろう。

「先生にもシナリオは何度も何度も確認してもらいました。撮影中にも現場の都合に合わせてセリフのちょっとした変更があるのですが、全て先生に確認を取りながら、綿密なやりとりを元に完成した脚本で作っています」

エドを演じる山田ほか、他のキャスト陣も荒川氏が納得した上でのキャスティングだという。

「山田くんは唯一無二じゃないかと監督も荒川先生も僕らも確信していました。逆に山田くんに断られたらこの企画は諦める、それぐらいの覚悟でした。だけど山田くんからは快諾していただき、まさに理想の主人公を得られたなと思います。本人は撮影前に『楽しみでしょうがない』と言っていました。不安なところもあったと思いますが、衣装合わせの時に、『自分は本物だ』と確信したと思うんです。監督が話していましたが、山田くんは俳優としても掛け値無しに天才的な才能を持っていると。撮影を経る中で日々、僕も実感しています」

「本田翼さんやディーン・フジオカさん、松雪泰子さんはみんな僕らが第1志望に挙げていた人たちです。本田さんは原作の大ファンなだけに畏れ多いという気持ちもあったようですが、本当にヒロインにふさわしい独特のかわいらしさが原作にぴったりの役柄になっています。ディーンさんはブレイク前の朝ドラ出演中にオファーをしました。マスタングという、エドと双璧をなすほど人気の高いキャラクターでしたが、新鮮でインパクトのある魅力的な俳優さんと言うことで、お願いしました。松雪さんには世界観の中で強大な敵になる女ボス、というリアリティを出せる人ということで、ラストという不死身のキャラクターをお願いしました」

昨今よく見られる前・後編といった分け方はしていないのだろうか。

「もちろんこれだけ長い原作を1本の映画にまとめることはできません。前後編ということでもないので、原作のある部分からある部分を描くことになります。本作を成功させてさらに次に繋げていきたいと考えています。17年は邦画も洋画もエンターテインメント大作が目白押し。その中でも群を抜くクオリティーを目指しています。ご支援いただければ非常に嬉しいと思っていますので、よろしくお願いします」
《細川洋平》
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