アプリゲームのコラボやアニメ化では何が大事? 「ディバインゲート」覆面広報が解説 2ページ目 | アニメ!アニメ!

アプリゲームのコラボやアニメ化では何が大事? 「ディバインゲート」覆面広報が解説

9月26日、いよいよスタートしたガンホー・オンライン・エンターテイメントが贈る『ディバインゲート』新章。覆面広報こと、ミスター☆ディバインへ、ゲームアプリにおけるコラボレーションの秘訣やアニメ化の意義など、コンテンツビジネスの視点で話を訊いた。

インタビュー
注目記事
アプリゲームのコラボやアニメ化では何が大事? 「ディバインゲート」覆面広報が解説
  • アプリゲームのコラボやアニメ化では何が大事? 「ディバインゲート」覆面広報が解説
  • アプリゲームのコラボやアニメ化では何が大事? 「ディバインゲート」覆面広報が解説
  • アプリゲームのコラボやアニメ化では何が大事? 「ディバインゲート」覆面広報が解説
  • アプリゲームのコラボやアニメ化では何が大事? 「ディバインゲート」覆面広報が解説
  • アプリゲームのコラボやアニメ化では何が大事? 「ディバインゲート」覆面広報が解説
■同じ原作モノでも、ゲームアプリのアニメ化は難しい?

――同じくプロモーションという意味ではゲームアプリのアニメ化もそのひとつだと思います。『ディバゲ』も2016年にアニメ化されましたが、実際の反響はいかがでしたか?

ミスター☆ディバイン
たしかに昨年のTVアニメ化はものすごい反響がありました。アニメ化=プロモーションについては作品や製作委員会ごとに考え方が違いますので、私からはお話しづらいところですが、プロモーションという観点から見ると、WEB中心のプロモーションと比べてもアニメは違う層にアプローチできるので展開の幅も広がりますよね。

TVアニメ『ディバインゲート』
(C)ガンホー・オンライン・エンターテイメント/ディバインゲート世界評議会


――アニメをやることによって、ゲームのユーザー数にも変化があったんですね。

ミスター☆ディバイン
それはもちろんです。特にアニメ化の発表から放送時を中心に新規だけでなく復帰されたユーザーがたくさんいらっしゃいました。今の状況は分かりませんが、当時はゲームアプリのアニメ化って比較的目新しさがあった分、注目いただけたのではないかと思います。

――アニメ版『ディバゲ』は、ゲームのストーリーをかなり補完された内容でした。

ミスター☆ディバイン
もちろん1クールで全部はカバーできませんので、主要なポイントを抑えていくアプローチになりますが。その中で、アニメながらのオリジナルも入れながら、きっちり収めてくださったと思います。これは実際に制作スタッフのみなさんを間近に見て感じていたことですが、非常に『ディバゲ』への愛着を持って作品の世界感を守りながら、より多くの方々に作品の魅力を伝えていただきました。アニメは特にストーリーなどを知るうえで非常に観やすいツールだと思うので、ひとえに制作スタッフの方々には感謝しております!


――正直、ゲームアプリをアニメ化するには、登場キャラクターが膨大なので落とし込むのはすごく難しいと思うんです。

ミスター☆ディバイン
一般論としてあると思います。また、それぞれのキャラクターにファンがいらっしゃるので、どのキャラクターを起用して、どのようにストーリーに落とし込むかは難しい問題ではないかと。『ディバゲ』は元々キャラクターに声を充てていなかったこともあって、アニメの影響力をすごく実感できました。今もたまにアニメ版を観返したりするのですが、改めて観ると実はいろんな仕掛けが入ったりしてて、違った発見があるから面白いですね。Blu-ray&DVDが出ているので、ぜひご覧いただけると嬉しいですね。ココ、すごく大事なところです!

――(笑)。アニメの反響によって新規ユーザーを誘導することになると思いますが、元々の『ディバゲ』のユーザー層と違いはありましたか?

ミスター☆ディバイン
声優ファンの方々は増えましたね。ちょうど同じタイミングで声優さんを起用したイベントをゲーム内でやっていたので、男女それぞれに反響がありました。特に中村悠一さんが演じたアーサーは、アニメを通じて非常に人気が高まったキャラクターだったこともあり、多くの女性ファンの方々が『ディバゲ』に関心を持っていただけたと思います。

――漫画やライトノベル、ゲームなど、原作ありのアニメはもはや一般化されていますが、その中でゲームアプリ原作というジャンルについてはどのようにお考えですか?

ミスター☆ディバイン
これも一般論になりますけど、ストーリーに関して言えば難しい面もあるのではと思います。スマートフォンゲームの場合、まとまったストーリーがなくて同時進行で広がっていきますから、制作サイドからしたらひとつにまとめる作業に苦労されそうですね。それに1年以上かけてじっくり作るアニメに対して、ゲームアプリはリアルタイムでどんどん話が進みますから、1年後で状況が大きく変わっているケースも。『ディバゲ』はその点、上手くコントロールできましたが、完全に過去の話として取り残されてしまう危険は常にあったのかなと思います。

――それは非常に難しい問題ですね。ところでアプリゲームとアニメのユーザー層ってほぼ一致しているイメージですか?

ミスター☆ディバイン
昔は違う印象がありましたが、今はだいぶ重なってきているかなと思いますね。若い方でも普通にアプリゲームやっていらっしゃって、深夜アニメも観ているのではないでしょうか。個人的にもそういう感覚を受けています。

――アプリゲームが定着してきたから、という背景も大きな要因でしょうか。

ミスター☆ディバイン
弊社はオンラインゲームを中心に長年やってきたこともあって、ユーザー層の変遷はとても実感する部分です。ネットだけでなく、スマホがどんどん普及していくにつれて、ゲームもアニメも一部の方が楽しむものではなくなりました。つまりは市民権を得られたということでしょうか。そこは業界全体で底上げができたところもあるかもしれません。

――なるほど。いずれは『ディバインゲート零』もアニメ化される時が来るかもしれませんね。

ミスター☆ディバイン
もちろんオファーがあれば嬉しいですね。また、アニメーションという切り口だったらTVアニメのフォーマットに限らなくても、『零』で活躍するバンドたちのPVをアニメーションで魅せる方法だってアリですよね。今回の『零』はキャラクターデザインなども含めて、すごく相性の良いタイトルだと思うので、色々な可能性を模索していくつもりです。でも、まずはより多くのみなさんに『零』を遊んでいただき、このゲームの面白さを感じていただくことが我々の一番の願いです。弊社にとっても『ディバゲ』は今後も育てていきたい、育てなきゃいけないブランドです。我々一同、成功させるためにゲームイベントをいっぱい用意したりと間口を広げてお待ちしておりますので、ぜひこれを機会に遊んでいただけたらと思います!

――どうもありがとうございました!!
《小松良介》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集