2017年6月より日本でも絶賛公開中である湯浅政明監督作品『夜明け告げるルーのうた』。本作がフランスのアヌシーで行われたアヌシー・アニメーション国際映画祭でグランプリにあたるクリスタル賞を受賞した。長編部門のグランプリを日本の作品が受賞するのは1995年『平成狸合戦ぽんぽこ』以来実に22年ぶりの快挙ということで、今回大きな話題を呼んでいる。アヌシー・アニメーション国際映画祭はザグレブ、オタワ、広島と並ぶ世界4大アニメーション映画祭の一つで、カンヌ映画祭からアニメ部門が独立し1960年に設立、世界最大の伝統ある映画祭だ。映画祭に併せて、アニメーション見本市MIFAも同時開催されるため、世界中から関係者が集まり、ビジネスの場としても注目されている。日本の作品では、過去に宮崎駿監督の『紅の豚』と『平成狸合戦ぽんぽこ』がそれぞれグランプリを受賞。細田守の『時をかける少女』が特別賞、原恵一が『カラフル』が特別賞と観客賞をダブル受賞、原恵一の『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』が審査員賞を受賞した。そんなそうそうたる顔ぶれが受賞している長い歴史を持つ本映画祭において、堂々たるグランプリを受賞した『夜明け告げるルーのうた』。湯浅も「スタッフキャストの皆様おめでとう!!応援してくださった方々もありがとうございます。良かった!!」と感激のコメントを寄せている。発表に先立ち現地で行われた上映会では、会場が満席になり、音楽に合わせキャラクターがリズミカルな動きをみせるシーンでは観客もリズムにのって手拍子が起こる場面も。上映後は割れんばかりの拍手が巻き起こり、本作が海外でも多くの人々から受け入れられ、グランプリに至った。国内外で高い評価を受け、快進撃を続ける湯浅。これからどのような作品を発表し、どのような足跡を残していくのか。今後の活躍からも目が離せないところだ。(C) 2017ルー製作委員会
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