元スタジオジブリのベテランアニメーターが明かす「動画」のテクニック【AJ2017】 | アニメ!アニメ!

元スタジオジブリのベテランアニメーターが明かす「動画」のテクニック【AJ2017】

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元スタジオジブリのベテランアニメーターが明かす「動画」のテクニック【AJ2017】
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原画をクリンナップし、原画と原画のあいだの動き(中割り)を描くセクション「動画」。新人アニメーターが最初に担うことになる、アニメーションの基礎であると同時に生命線ともなる重要な役職である。そんな動画の描き方を実際に体験できる講座が、AnimeJapan 2017で開かれた。
AnimeJapan 2017は、2017年3月25日(土)と26(日)の2日間にわたって東京ビッグサイトにて開催された日本最大規模のアニメ総合イベント。そのクリエイションエリアでは、アニメファンや業界志望者に向けた様々なセミナーやクリエイター体験講座が設けられた。2日目に開かれた本講座もそのうちの一つだ。

講師を務めるのは、元スタジオジブリの舘野仁美。『となりのトトロ』から『思い出のマーニー』まで、1987年より27年間、スタジオジブリで動画チェックを歴任してきたベテランアニメーターだ。現在は、アニメの原画に触れられるカフェ「ササユリカフェ」のオーナーシェフを務めている。

今回、事前の課題審査を通過した24名の受講者が挑戦するのは、あらかじめ用意された2枚の「原画」に対して、そのあいだの動作を埋める「中割り」を3枚描くというもの。原画は、元スタジオジブリのアニメーター大橋実によるもので、バストアップで描かれたキャラクターが振り向くというカットだ。なるべく自然に、かつ滑らかに動いて見えるように、中割りを描いていかなければならない。

講師の舘野は、作画用紙やタップの扱い方といった基礎的な事柄からていねいにレクチャー。その後の実作業タイムでは、舘野自ら受講者の机を見て周りながら、一人ひとりにアドバイスする姿が見られた。
講座のあいだ、舘野の口から度々飛び出したのが、「楽しく描いてほしい」ということ。そのうえで、量をこなせるようなるべく早く描くためのコツや、なめらかな軌道の取り方、自然な動きに見える中割りの詰め方といった、プロを目指すアニメーター志望者へ向けた実践的なアドバイスが豊富になされた。
作業が終わると、完成した動画を実際に舘野が確認して、その一つひとつに対してコメントを。受講生それぞれの個性を尊重しながらも、こうすればいまよりもうまくなるというポイントを的確にレクチャーしていった。

なお、今回の講座の事前課題は、指定の「背景」と「シチュエーション」を組み合わせたイラストを描くというものだった。アニメーターはレイアウトを描くことも重要な仕事の一つ。舘野は、「キャラクターの絵だけでなく、背景の上に乗った絵も描けるようになってほしい」と、事前課題に込められた意味を語った。

質疑応答タイムでは、「新人アニメーターに求められるものは何か」というアニメーター志望者からの質問に対し、「体力」と「心の強さ」をまず挙げたうえで、「自分のなかで目標を定めて、それに向かって日々努力することです」と回答。その後も質問は絶えず、舘野はそれらに対して誠実に対応。どれも舘野の柔らかい人柄がにじみ出るものであった。

最後に、「いつかみなさんが素敵な作品で活躍されることを願っています」と挨拶し、和やかな雰囲気のまま講座は終了。これからアニメーターを目指す受講生にとって、貴重な財産となる体験となっただろう。

AnimeJapan 2017
ビジネスエリア:2017年3月23日(木)~3月24日(金)
メインエリア:2016年3月25日(土)~3月26日(日)
会場:東京ビッグサイト
《深井孔》
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