「ひるね姫」夢の世界では魔法使いに!?無邪気なファンタジーに隠された神山イズム | アニメ!アニメ!

「ひるね姫」夢の世界では魔法使いに!?無邪気なファンタジーに隠された神山イズム

『東のエデン』『攻殻機動隊 S.A.C.』など、重厚な世界観を駆使して人間ドラマを描く神山健治監督。その最新作にして、神山監督自ら原作・脚本・監督を務めた初の劇場オリジナルアニメーションが、映画『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』だ。

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■自動運転技術に巨大ロボも。「ひるね姫」に脈々と受け継がれた神山イズム

『東のエデン』『攻殻機動隊 S.A.C.』など、重厚な世界観を駆使して人間ドラマを描く神山健治監督。その最新作にして、神山監督自ら原作・脚本・監督を務めた初の劇場オリジナルアニメーションが、映画『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』だ。

ファンタジー作品である『精霊の守り人』を除くと、神山健治監督の作品はすべて「近未来」を舞台にしている。私たちの暮らすこの世界と比較的近いか、もしくは、その延長線上で想像できる高い技術水準を誇る世界。そんな地に足のついた「近未来」のビジョンが、神山作品の魅力のひとつだ。だからこそ『攻殻機動隊 S.A.C.』や『東のエデン』といった作品は、多くのファンの心をつかむのだろう。


最新作『ひるね姫』はどうか。「夢の中の世界と現実の世界を行き来する」といった作品世界がおぼろげに伝わってくるメインビジュアルから、もしかしたらこの作品は私たちの暮らす世界と横並び、現実の引き写しのような世界だと思っている人も多いのかもしれない。神山監督は今回SFではなく、アーバン・ファンタジー的な新境地の作品を手がけるのかも、と。

しかしその予想も完全にはハズレではないものの、『ひるね姫』の世界にも神山イズムはしっかりと宿っている。いや、むしろ、ある意味でこれまで以上に濃厚だ。

これまでの神山作品で描かれる近未来は、私たちの日常の一歩先を行っていた。『攻殻機動隊 S.A.C.』に登場する電子化した脳を宿す人工身体「義体」や自立思考型AI搭載の「タチコマ」。『東のエデン』に登場する高性能AIの「ジュイス」。どちらも私たちの世界に現実に存在する技術の延長で開発が進んでいるが、まだまだ実際に完成させるには程遠い。
《animeanime》
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