6月12日パシフィコ横浜にて、「ガンダム LIVE EXPO~ジオンの世紀~」が開催された。トークショーやライブを織り交ぜながら宇宙世紀を振り返る、ガンダムの祭典とも言えるイベントだ。当日は、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』からシャア・アズナブルを演じる池田秀一とでセイラ・マスを演じる潘めぐみの朗読劇を実施。さらに森口博子、米倉千尋、MIQ、石田匠、ICIa.k.a.市川愛、Aimerらガンダムを音楽面で彩ってきたアーティストによるライブも披露された。また『サンダーボルト』のトークショーには、音楽を担当した菊地成孔と監督の松尾衡が登壇。長く続くガンダムシリーズで異彩を放つ「サンダーボルト」のジャズと、ガンダムとの融合についてトークを繰り広げた。『ガンダム』をはじめ、一切マンガもアニメもゲームもネットもやらないという菊池。音楽のオファーがあったことについて「何かの事情でジャズが必要なのかと思って」と述懐。しかし原作を読んで、ジャズが好き、ポップスが好きという設定に加え、リアルに書き込まれていることを理解し「すごいなと思った」と感動。それで音楽を引き受けたと経緯を話した。松尾監督は、劇伴をオファーした際、菊池から「主人公の二人が聞いている曲だけで構成しても十分じゃないか」と提案を受けたという。それで現在のような形となったとして、「結果的にはいいものになったと思いましたね」と作品の出来に満足気な様子を示した。またライブでは作中に登場する「あなたのお相手」が披露された。使用されている50年代のアメリカの曲は7~8曲あり、ボーカリストも6人体制だという。「あなたのお相手」については菊池は「こういうお祭りに相応しいアゲアゲな曲だと思います」とコメント。トークの最後に菊池は「良い作品になっていると思います。特にイベント上映版『DECEMBER SKY』もよろしくお願いいたします!」とアピール。松尾監督も「みんなが死ぬ思いで作った作品を、少しでも多くの人に観て頂き、宇宙世紀に仲間入りしてやってもいいんじゃないのって思ってもらえたら、上井草の方にむかって良かったよと言ってあげてください」とファンに訴え、トークショーに幕を下ろした。『機動戦士ガンダムUC』のスタッフが集結し、ガンダムファンからの注目度も高い『機動戦士ガンダム サンダーボルト』。25日からのイベント上映に向け、ファンの期待もますます高まりそうだ。
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