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「シュヴァルツェスマーケン」吉宗鋼紀×内田弘樹対談(前編)―内田先生のゴリゴリの世界観が見たい

アニメ『シュヴァルツェスマーケン』の最終回を前に『マブラヴ』の生みの親でもある吉宗氏と小説『シュヴァルツェスマーケン』の著者・内田氏の対談が実現。二人の本作へかける思いなどを聞いた。

インタビュー
 
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■ 先達から受け取ったイマジネーションを次世代に渡す

―本作以前から内田先生はアージュ作品に関わられていましたが、「マブラヴ」シリーズに関わるきっかけは何だったのでしょうか。

内田 
何より『マブラヴ』がおもしろかったんですよね。それで僕の知り合いのアージュの社員の方にご紹介いただきました。

吉宗 
内田さんから作品の感想を直接聞くのは初めてですね。超うれしいです。

内田 
『マブラヴ』も『マブラヴ オルタネイティヴ(以下、オルタ)』も「これを伝えたい!」って拳を固めて殴りかかろうとする作品だったんです。当時のアドベンチャーゲーム系の美少女ゲームは複数のライターが書くことが多くて、遊んでいるうちにライターそれぞれの性格が見えてくるんですよ。だけど、『マブラヴ』は一本道で、一人の個性しか見えなかった。ロボットのデザインも、例えば『ガンダム』とか『トップをねらえ!』といった作品に敬意を表してるのが伝わってくるんです。それも含めておもしろいと思いました。

吉宗 
そこを分かっていただけるとうれしいです。先達から受け取ったイマジネーションに自分達のエッセンスを加えて次世代に渡すという連鎖は、クリエイティヴの使命ですよね。


―作中の時代設定ですが、『オルタ』一連の作品群が2000年以降を舞台にするのが多いのに対し、本作は1983年とかなりさかのぼります。これは先程の「世界観ビジネス」のアプローチなのでしょうか。

吉宗
東ドイツ企画が過去を舞台にするのは当初から決まっていました。その理由はまだ言えないんですけど(笑)。『マブラヴ』シリーズはそれぞれが独立した話でありながら、歴史を構成する1エピソードという概念です、とだけ言っておきます(笑)。

内田 
『オルタ』の世界では戦術機と呼ばれるロボットが出るのですが、『オルタ』や『TE』に出てくる戦術機は第2世代と第3世代が活躍します。戦術機は兵器ですから、世代を経る度性能が上がります。僕は第二次世界大戦の野暮ったく見える兵器が好きなので、第1世代を活躍させられるのは楽しかったですね。

―吉宗先生は本作の細かい筋立て作りなどにも関わられたのでしょうか。

吉宗 
いえ、企画の方向性や主要キャラなどを示してからは、世界観や設定との齟齬などの相談をされない限り基本的には関わらないように心掛けました。世界観展開をしていくコンテンツは、より多くのクリエイターの手を経ないと強度が増しません。『ガンダム』のコンテンツ強度は、様々なクリエイターの解釈が積み重なった結果です。なので『シュヴァルツェスマーケン』は、内田先生と担当の山崎彬(ixtl社員)にすべて任せました。

―アニメ化に当たってもですか?

吉宗 
同じです。アニメの打ち合わせも、方向性の確定や設定確認が必要な最初の数回以降は、基本は出ないと決めていました。そうしなければ内田先生と山崎が作り上げたコンテンツの純粋性が鈍ってしまうので。

―内田先生は出席されたのでしょうか。

内田 
シナリオ打ち合わせはスカイプで全部参加しました。美術設定の打ち合わせは、呼ばれた時だけ行きましたね。ただ口出しはほとんどしていないです。渡邊哲哉監督とシリーズ構成の樋口達人さんがまとめてくだっています。お二人はとにかく世界観の理解が早いし、意思疎通はうまくできたと思います。



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