荒木監督、大河内一楼、あさのあつこ、三浦しをんがトーク ノイタミナプロジェクト発表会2016レポート | アニメ!アニメ!

荒木監督、大河内一楼、あさのあつこ、三浦しをんがトーク ノイタミナプロジェクト発表会2016レポート

「ノイタミナプロジェクト発表会2016」が3月17日(木)、ノイタミナショップ&カフェシアター(アクアシティお台場4F)にて開催された。その様子をレポートする。

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フジテレビ深夜のアニメ枠「ノイタミナ」の今後のラインナップを発表する「ノイタミナプロジェクト発表会2016」が3月17日(木)に、ノイタミナショップ&カフェシアター(アクアシティお台場4F)にて開催された。テレビアニメから映画、さらに特集企画まで、大きなサプライズが次々に発表され、多くのファンを喜ばせた。
当日は、吉田尚記アナウンサーと茅野愛衣がMCに迎え、作品に縁のゲストも招きクロストークも行なわれた。

まずは4月より放送スタートとなるテレビアニメ『甲鉄城のカバネリ』より、荒木哲郎監督とシリーズ構成の大河内一楼が登場した。2人は『カバネリ』のはじまりについて語った。荒木監督は、本作のために動きはじめたのは3年ほど前であると語った。また、アニメーション制作のWIT STUDIOの中武プロデューサー、和田プロデューサーと荒木監督、大河内の4人のみによる企画会議で2年を費やしたことも明かした。
本作はキャラクター原案に美樹本晴彦が参加していることでも話題だ。大河内は実際の絵を見て、美樹本のキャラクターがカバネリの世界観に合うことを改めて実感し、感動したことを述懐した。

『甲鉄城のカバネリ』はこれまでEGOISTが「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」でオープニング主題歌を担当することは明かされていたが、本発表会でエンディング主題歌も明かされ、Aimer with chelly「ninelie」であることがわかった。劇伴担当の澤野弘之による楽曲で、AimerとEGOISTのボーカル・chellyがコラボレートする。
コーナーの最後には2016年1月クールでノイタミナ『僕だけがいない街』の監督で、マッドハウス時代には荒木監督の後輩だった伊藤智彦監督がビデオレターで出演。「TVでこんなことをやらないでほしい!」と『甲鉄城のカバネリ』の超絶的な作画クオリティーを独特の言い回しで絶賛した。

続いて7月クール、10月クールの作品が発表された。7月はあさのあつこ原作『バッテリー』。10月は三浦しをん原作『船を編む』だ。
テレビアニメ『バッテリー』は監督・脚本を『海がきこえる』の望月智充、キャラクターデザインを志村貴子が務める。今年で20周年を迎える『バッテリー』。瑞々しいキャラクターと情緒溢れる演出が期待できそうだ。TVアニメ『船を編む』はキャラクターデザイン原案を漫画家・雲田はるこが担当することがわかった。

ここでシークレットゲストとしてあさのあつこと三浦しをんが登場。2作とも文芸作品からのノイタミナアニメ化だ。2人は放映されたアニメーションPVを見て、興奮を隠せない様子だった。
あさのは小説で「風景も大切に書いてきた」と話し、PVではその描写が見事に表現されていることにも感動したとコメント。三浦は長年の雲田ファンであり、自身の連載時から熱烈なラブコールを送り挿絵を依頼していたという。そのキャラクターでのアニメ化に喜びを語った。

2017年1月クール作品も発表された。横槍メンゴ原作『クズの本懐』だ。MCの吉田アナの口から「放送倫理の規制が緩和されたりするの……?」と出るほどの偏愛作品。ある種の新しい青春作品として、話題作となりそうだ。
続いてサプライズ発表となったのは2017年4月クール作品。TVアニメ『冴えない彼女の育てかた(フラット)』が発表。2015年1月クールの話題作『冴えない彼女の育てかた』の第2期となる。原作者・丸戸史明とキャラクター原案・深崎暮人からは当人なりによろこびに溢れたメッセージも届き、会場で読み上げられた。

発表会はノイタミナのラインナップに止まらず、HoneyWorksのイラストレーター・ヤマコ自身が絵コンテを手がけた『ずっと前から好きでした。~告白実行委員会~』の本編オープニングムービーが初公開された。
『RS計画 -Rebirth Storage-』が2016年6月の特番内で放送されることも発表。こちらはフジテレビ×DeNA×エブリスタによるテレビアニメ製作プロジェクト「僕達の見たいメカアニメをつくろう製作委員会(メカつく)」のプロジェクト・グランプリ作品だ。実に盛りだくさんの内容となった。
また、Project Itoh劇場作品『虐殺器官』が新設アニメーションスタジオ・ジェノスタジオにて制作を再開させていることも明かされた。

発表会の最後はゲスト全員を招いてクリエイタートークセッションへ。荒木監督、大河内、あさの、三浦それぞれの創作に対する考えを話し合った。
創作する際、あさのは「書きたくなるような人」が思いついたら、その人を追いかけるようにストーリーができあがると明かした。三浦は「感情」を書くために人や状況を肉付けしていくと語った。大河内は監督やプロデューサーがどんなものを目指しているのかとにかくヒアリングをすることから始めると話し、荒木監督は「関わるスタッフがどんな作品なら活きるのかを第一に考える」と打ち明けた。
小説とアニメ、制作状況から来るそれぞれの取り組みの違いが見えて非常に有意義な時間となった。それだけでなく、制作者の「顔(性質・思想)」が見えてくるような充実した発表会となった。
《細川洋平》
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