アート部門、エンターテイメント部門、アニメーション部門、マンガ部門の4部門からなる文化庁メディア芸術祭。マンガ部門はアート部門の次に応募作品数の多い、この催しを牽引する部門だ。第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門は合計948作品の応募があった。その中でマンガ部門を大賞したのが東村アキコの『かくかくしかじか』だ。原画、カラー絵などを展示しているほか、作中で繰り返し描かれる、東村の恩師である日高健三の「描け」という言葉と絵を壁面に大胆に配した。「立派な賞をいただけて私もスタッフ一同も喜んでいます。最初は女性版『まんが道』を描こうと思っていましたが、日高先生への色々な気持ちを描かずにはいられなくんってしまいました。ひたすら無我夢中で描いた作品」と東村は振り返った。優秀賞を受賞した『機械仕掛けの愛』について業田良家は「受賞できてすごく嬉しい。国立美術館で自分の描いたものが展示されるとは思ってもみなかったです。私自身も色々な展示を楽しみたい」。『機械仕掛けの愛』の展示では、業田の独特のペンタッチと作画過程がわかる展示も魅力だ。同じく優秀賞の『弟の夫』の作者・田亀源五郎は「作品が受け入れられた背景にLGBTという言葉が流行的に使われ、一般に浸透してきたからだ、とも聞きます。それが流行で終わっても、そういった人々は相変わらず社会の中にいるのだと私の作品を通じて感じて欲しい」。作品に対する真摯な姿勢がうかがえた。優秀賞は『機械仕掛けの愛』『弟の夫』、そしてHO Tingfung『Non-working City』、志村貴子『淡島百景』の計4作品。新人賞は安藤ゆき『町田くんの世界』、ネルノダイスキ『エソラゴト』、おくやまゆか『たましいいっぱい』の3作品。会場には、受賞作品・審査委員会推薦作品の全巻を閲覧できるマンガライブラリーが新たに設置されている。展示を見てきになったマンガはここでチェックすることが可能だ。第19回文化庁メディア芸術祭受賞作品展会期: 2016年2月3日(水)~2月14日(日)会場: 国立新美術館、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか入場料: 無料
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