2016年1月14日、米国カリフォルニア州ビバリーヒルズのサミュエル・ゴールドウィンシアターで第88回米国アカデミー賞のノミネート作品が発表された。このうち長編アニメーション部門で、日本の米林宏昌監督の『思い出のマーニー』が候補作のひとつに選ばれた。『思い出のマーニー』は、英国の作家であるジョーン・G・ロビンソンの小説を米林宏昌監督のもとスタジオジブリが制作した。原作の舞台を北海道に置き換え、少女杏奈と謎の少女マーニーとの不思議な交流を描いた。米国ではGKIDS配給で2015年5月22日に『When Marnie Was There』のタイトルで公開された。興行規模は必ずしも大きくなかったが高い評価を獲得していた。本作はすでに第32回シカゴ国際子供映画祭でアニメーション長編グランプリを獲得している。これに続くアカデミーのノミネートは、本作の北米での評価の高さを感じさせる。『思い出のマーニー』と共に選ばれた他の4作品は、『Anomalisa』『インサイド・ヘッド』『父を探して』『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』である。ピクサー・アニメーション・スタジオの大作『インサイド・ヘッド』からブラジル映画の『父を探して』、ストップモーションの『映画 ひつじのショーン』まで、幅広い作品が選ばれた。『インサイド・ヘッド』と『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』は2015年に日本では公開している。『父を探して』は3月にニューディアー配給で国内公開される。一方で、ノミネートの選考対象作品に挙げられていた日本のアニメ作品『バケモノの子』と『UFO学園の秘密』はノミネートを逃した。さらに『アーロと少年』『Home』『Hotel Transylvania 2』『ミニオンズ』といったハリウッド大作の多くもノミネートに入らなかった。それでも唯一メジャースタジオのCG大作からノミネートされた『インサイド・ヘッド』が受賞候補の筆頭といえるだろう。すでに数多くの映画賞に輝き、賞レースを席巻しているからだ。『思い出のマーニー』をはじめとする他の作品が、これを凌ぐかが注目される。2016年2月28日に、ハリウットのドルビーシアターで授賞式が開催される。この場で最優秀長編アニメーション賞も決定する。
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