日本のアニメビジネスが大きく変わり始めている。2015年はそれを感じさせる年だった。市場は2010年代以降に右肩上がりの成長を続けるが、それはアニメ業界の変化を反映したものだ。市場拡大は業界企業によるヒット作の創出や新たな事業への挑戦の努力によるものだ。同時に、アニメ制作本数の増加や関連ビジネスの広がりが牽引している。アニメ制作本数の増加は国内外のアニメに対する制作需要の増加と新規企業の参入を、関連ビジネスの広がりは収益の多様化やビジネス構造の変化を反映している。“アニメビジネス変革期”をテーマに、アニメ!アニメ!では2015年のアニメビジネス10大ニュースを選んだ。1位は「中国」である。中国は公衆送信権(配信権)などのラセンスの販売先だけでなく、日本でのアニメ製作出資などでも急浮上している。ビッグマネーが業界を揺るがす。2位は「動画配信」である。Netflixの日本進出とアニメも含めたオリジナル作品への積極的な事業が関心を集めた。いずれも個別のニュースというよりも、トレンドして10大ニュースとした。これらのニュースは変革期の今後を象徴する“海外”“映像ウィンドウの多角化”を象徴する。このほか海外関連では「 アニプレックス、独仏でアニメ事業拡大」「クランチロールと住友商事が投資会社設立」「アニメコンソシアームジャパン 活動開始」がある。ウィンドウに関わるものは「映画「ラブライブ!」興収28億円突破」「相次ぐスマホゲームのアニメ化発表」などが関連する。また企業の動きでは、イマジカ・ロボットホールディングスが独立系の有力アニメ製作会社のOLMの子会社化を発表したのが大きなニュースだ。そして映画公開直前に経営破綻したアニメーション制作会社のマングローブの事件は大きな衝撃を与えた。それぞれのニュースについては、[解説編]も参考にしていただきたい。また10大ニュースに入れなかったが、気になったニュースとして3つを圏外として挙げた。[数土直志]アニメ!アニメ!の2015年アニメビジネス10大ニュース1.中国市場の拡大/日本アニメ市場への製作参入2.動画配信広がる/Netflix上陸3.イマジカ・ロボットHD アニメ製作会社のOLMを子会社化4.アニメ制作会社マングローブの経営破綻5. アニプレックス、独仏でアニメ事業拡大6. 映画「ラブライブ!」興収28億円突破7.相次ぐスマホゲームのアニメ化発表8.クランチロールと住友商事が投資会社設立9.アニメコンソシアームジャパン 活動開始10.バンダイナムコ・ピクチャーズ設立[気になったニュース]日本動画協会が「2014年アニメ全作品 年間パーフェクト・データ」を刊行スタジオジブリ海外共同製作 フランスの長編アニメーション「レッドタートル」製作タカラトミー 三菱商事・三菱東京UFJとの資本・業務提携解消[/アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載]
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