海外ビジネスに積極的に取り組んできたテレビ東京が、今度は日本の隣にある台湾に目をつける。テレビ東京は台湾のゲーム大手の大宇資訊股分有限公司(ソフトスター)、アニメ企画会社ナダ、そして番組放送・配信のゴールデンTVとアニメの共同製作に取り組む。4社は共同で、ソフトスターが開発した人気ゲーム『軒轅剣』のアニメ製作を進める。アニメは2007年にまず中華圏での放送と配信開始を目指す。その後は、それ以外のアジア地域、さらに欧米での展開も狙う。テレビ東京は参加するものの、まず中華圏をターゲットにした新しい海外ビジネスのモデルになりそうだ。ソフトスターは2001年に台湾・台北で設立されたPCゲーム、オンラインゲームを展開する。『軒轅剣』は同社の代表作で、1990年に第1弾をリリースをこれまでに12作品が開発されている。中華圏だけでプレイヤーは8000万人にも達する。本作は中国戦国時代が舞台、“機関”と呼ばれる動力装置、機関獣という戦闘キャラクターが登場し、科学技術をめぐるストーリーを繰り広げる。これまでノベライズ、コミカライズ、実写ドラマ化などもしてきたが、アニメ化は今回が初だ。アニメ化にあたっては、ファンの間でもとりわけ高い蒼之濤のエピソードをベースにするという。さらにアニメ独自のストーリーも盛り込む方向だ日台を股にかけたプロジェクトになるが、テレビ東京はこれまで培ったアニメビジネスのノウハウを活用しグローバルな展開に取り組む。また日本からはみずほ銀行の協力も得る。アニメーション制作会社や、シリーズの形態、また3Dなのか2Dなどは明らかにされていない。今後、どういったかたちでプロジェクトが進むのか、大きな関心を集めそうだ。[/アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載]
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