2015年で20回目を迎えるアニメーション作品とつくり手のためのアワード「アニメーション神戸賞」の受賞者・受賞作品が発表された。過去一年間に顕著な業績を残した個人に贈られる個人賞は、水島精二監督が受賞した。 また特別賞には安彦良和さん、また2つの作品賞は、TVアニメ『SHIROBAKO』、劇場作『攻殻機動隊 新劇場版』が選ばれた。さらに主題歌賞に『ジョジョの奇妙な冒険スターダストクルセイダース エジプト編』オープニングテーマ「ジョジョ その血の記憶~end of THE WORLD~」が選ばれた。
個人賞の水島精二さんは、多作な演出家・監督として知られる。1998年の『ジェネレイターガウル』で監督デビュー後、『シャーマンキング』(01)、『鋼の錬金術師』(03)、『機動戦士ガンダム00』(07)、『UN-GO』(11)など数々のヒット作を手がけてきた。 今回の贈賞は、演出家としてつねに新しい表現に挑む姿勢が評価された。2014年11月公開のフルCGアニメーション『楽園追放 -Expelled From Paradise-』では、CGでは難しいとされてきた美少女キャラクターを繊細に描き切った。日本のアニメーション界のイノベーターとして今後も期待される。