KADOKAWA アスキー・メディアワークスが主催する新人賞「電撃大賞」は、今年で第22回目となる。毎年数多くの才能を世に送り出すアワードだ。小説、イラスト、マンガの登竜門として知られている。今回もクリエイターを目指す多くの人が、作品応募、プロの道にチャレンジした。今年は小説部門の「電撃小説大賞」、イラスト部門の「電撃イラスト大賞」、コミック部門の「電撃コミック大賞」に5,650作品の応募があったという。その「電撃大賞」各部門の受賞作品が発表された。まず、4,580作品の応募があった小説部門からは、4年連続で2作品が大賞に輝いた。松村涼哉さんの『ただ、それだけで良かったんです』、角埜杞真さんの『トーキョー下町ゴールドクラッシュ!』だ。相次ぐ大賞の2作同時受賞は、依然多くの才能が世には存在することを示していそうだ。そのほか、金賞には三鏡一敏さんの『ヴァルハラの晩ご飯 ~イノシシとドラゴンのブロシェット 氷の泉に沢山のヤドリギを添えて~』など2作品、メディアワークス文庫賞、電撃文庫MAGAZINE賞もそれぞれ決定している。イラスト部門では2013年(第20回)以来、コミック部門では2012年(第14回電撃コミックグランプリ)以来の大賞選出となった。これにより3部門同時に大賞が選ばれる快挙となった。2015年は電撃大賞にとって特筆すべき年になった。イラスト部門で大賞に輝いたのは、メディアワークス文庫『ビューティフルマンデー』をモチーフにしたyukimさん。またコミック部門はオリジナルコミックである、からあげ太郎さんの『箱庭グランディエ』が選ばれている。コミック部門で受賞した作品は『箱庭グランディエ』に限らずオリジナルコミックが目立つが、その中で銀賞にはコミック原作作品として赤城康人さんの『意識の変革』も選出されている。2014年から電撃大賞に新設された電撃コミック大賞だが、受賞者は早くも雑誌で連載デビューし単行本の刊行も決定している。月刊コミック電撃大王で連載中の『やがて君になる』、『ちゃうふれ。』は、いずれも第21回電撃コミック大賞で金賞、銀賞を受賞した人物による作品だ。それだけに応募者の意気込みも高くなる。小説、マンガ、イラストと電撃大賞は今後も多くの才能を送り出しそうだ。今回の受賞者も、同じようにデビューを飾り、第一線で活躍することに期待される。電撃小説大賞(小説部門)4,580作品(長編3,169作品、短編1,411作品)大賞 『ただ、それだけで良かったんです』 松村涼哉 大賞 『トーキョー下町ゴールドクラッシュ!』 角埜杞真 電撃イラスト大賞(イラスト部門)677作品大賞 yukim 想定作品:メディアワークス文庫『ビューティフルマンデー』著/宇佐見秋伸電撃コミック大賞(コミック部門) 393作品大賞 『箱庭グランディエ』からあげ太郎 ※オリジナルコミック
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