「リサとガスパール」展 知らなくても楽しめるかわいくて不思議な絵本の世界が開幕
8月5日から銀座松屋で「日本語版刊行15周年 リサとガスパール展」が開催される。絵本『リサとガスパール』を知らなくても楽しめる充実した展覧会をレポート。
イベント・レポート
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絵本は文章をアン・グットマンさん、イラストを夫であるゲオルク・ハレンスレーベンさんが手がけている。リサは女の子、ガスパール男の子で、二人はイヌでもウサギでもない謎の生き物である。しかしパリ在住で、人間と共存している。等身も人間と変わらず、コミュニケーションも普通にとることが可能だ。
作品はその可愛らしいデザインから世界中で人気が高い。絵本は日本だけでも累計200万部を超えるほどだ。とはいえ身近に子供がいないと絵本はなかなか目にする機会はない。展覧会はそんな『リサとガスパール』の物語を知らなくても楽しめ、作品への入り口にもなりそうだ。
会場ではまず絵本の原画を多数展示する。パステルカラーの壁に展示された原画は、絵の具のタッチや重ね塗りの盛り上がり具合も分かるほど。それぞれの絵本のあらすじもあり、ストーリーも知ることができる。
絵本「リサとガスパールのであい」の原画では二人の出会いが描かれている。ガスパールの学校にリサが転校してきたというはじまりである。他の絵本では猫や犬を飼ったり、シラミに困ったり、飛行機に乗ったりとアグレッシブだ。
8月8日に発売する「ガスパール こいをする」の原画も展示、この絵本はガスパールが人間の女の子に恋をして、リサが妬いてしまうという切なくて可愛い物語だ。
他にもスケッチや原作者のお手製の縫いぐるみ、そして日本初公開となる、物語誕生のきっかけ「赤い手帳」も展示されている。さらに「ペネロペ」シリーズなどの原画もあり、最後にはフォトスポットで写真も撮れる。
カフェではオリジナルメニューの提供もあり、全体的にかなり充実した内容だった。絵本の雰囲気も含め、心温まる展示は癒し効果抜群だ。期間は8月24日までとなっている。
*掲載された写真は内覧会のため特別撮影したものです。会場では撮影できません。
『リサとガスパール』
(C) 2015 Anne Gutman & Georg Hallensleben / Hachette Livre