連載第131回高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義[取材・構成: 高浩美]■ 昨年は初の舞台化、今年も同じキャストで続投コミック『帝一の國』、昨年は初の舞台化であったが、原作に描かれている昭和な空気感を舞台にのせ、また登場人物たちが超エリート高校で権謀術数を繰り返す様をシニカルにコミカルに描いて好評であった。今回も昨年に引き続き同じキャストが続投する。サブタイトルは”決戦のマイムマイム”、もともとは開拓地で井戸を掘り当て、人々が喜ぶ様を歌ったイスラエルの楽曲である。日本では運動会のフォークダンスやキャンプファイヤーでの定番曲となっている。昨年は単行本の1~4巻までを描いたが、今回はその後ストーリーとなる。学校最大のイベント、生徒会長選挙、大人顔負けの権力闘争を繰り広げる。帝一たちが通う海帝高校は政財界で大物を輩出しており、とりわけ、生徒会長になることは将来を約束されたようなもの。理想の国家を創りたい帝一はなんとしても生徒会長になりたい、そのためにはなんでもやる覚悟である。盟友の榊原光明、もはや因縁のライバル・東郷菊馬、正義感にあふれ、見た目も”イケメン”、成績優秀の同級生・大鷹弾、野心あふれる上級生の氷室ローランド、メガネの奥の瞳が光るキレ者、上級生の森園億人と個性的かつ一筋縄ではいかないな登場人物が帝一を取り巻く。今回はどんな”どろどろ権力闘争”が繰り広げられるのだろうか。
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