7月4日公開の『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』が好調な動きを見せている。公開2日間の動員者数は全国145スクリーンで9万人を突破し、興行収入も1.1億円を越える大ヒットとなった。劇場ではファミリー層だけでなく、カップルや女性ファンの姿も目立つとのこと、週末のランキングでは動員数第3位、興行収入第4位と好調なスタートを切った。都市部だけでなく全国幅広い地域で満席回が続出し、全回が満席となる劇場も多数出るなどの盛況ぶりを見せた。本作はクレイアニメーション「ひつじのショーン」シリーズ初の長編映画である。「ウォレスとグルミット」シリーズで知られるイギリスのアードマン・アニメーションズが制作した。第3作目『ウォレストとグルミット、危機一髪!』に登場するショーンを主人公にした、スピンオフ作品として人気を博している。85分の本編はテレビシリーズと同様に聴き取れるセリフが一切存在せず、映像だけで物語が展開していく。クレイアニメーションの動きの面白さがより際立っている。ストーリーも子供から大人まで楽しめると評判で、ぴあ初日満足度ランキングでは第1位を獲得した。今後は口コミによる動員効果も期待できそうだ。『ひつじのショーン』は1話7分のショートアニメシリーズとして、2007年にイギリスで放送がスタート。同年より日本でもNHK教育(Eテレ)で放送され、現在は毎週土曜日午前9時からオンエア中だ。またスピンオフ作品として『こひつじのティミー』も制作されている。作品に加えて可愛らしいキャラクターも人気で、2015年にはハローキティやエヴァンゲリオンなどとコラボレーションした特別企画も行われた。[高橋克則]『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』http://www.aardman-jp.com/shaun-movie/