グランプリに「妖怪ウォッチ」ライセンシング・オブ・ザ・イヤー2015表彰式レポート | アニメ!アニメ!

グランプリに「妖怪ウォッチ」ライセンシング・オブ・ザ・イヤー2015表彰式レポート

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ライセンスビジネス産業を広く周知するため、また業界発展のため2009年に設立された「Licensing of the Year In JAPAN」は、2014年度(2014年4月1日~2015年3月31日)の受賞ライセンスブランドとキャラクターを発表。7月1日に東京ビッグサイトにて開催された第5回キャラクター&ブランドライセンス展で、その受賞式を開催した。

ノミネートされたプロパティは70を超える。「プロパティ」とはライセンス契約上で、漫画、アニメなどのキャラクターや登録商標、ロゴなどのデザイン、ブランド名やアーティストなどの名前や肖像といった、ライセンシングの対象となるものの総称である。
それらの中から一般投票による第一次審査、選定委員による第二次審査(最終選考)を経て、グランプリに選ばれたのは『妖怪ウォッチ』だ。
Licensing of the Year In JAPAN 2014で「ニューフェイス賞」を受賞した『妖怪ウォッチ』は2年連続、そのうえ2015はグランプリを獲得という躍進を遂げた形だ。2015年下半期も『妖怪ウォッチ』はさまざまな展開を控えている。7月にはTVアニメシリーズが新展開を迎え、3DS用ゲーム『妖怪ウォッチバスターズ』もリリース予定だ。また12月には映画の第二弾が公開される。記念の楯を受けとったレベルファイブ・青木氏は受賞のスピーチで感謝と今後の戦略を力強く述べた。

設置された賞はグランプリを含め全8部門。グランプリの他にも目立っていたのは「リテイル賞」を受賞した『LINE Creators Market』だ。この賞はキャラクターを扱う“小売業者(ライセンサー)”が対象となるが、ネットのみで創造~流通が完結している小売業者が受賞するのは全部門を通して今回が初。『LINE Creators Market』は世界中のクリエイターが登録し、1年間の売り上げは60億を超える。そして上位のクリエイターは約1億円の収入があるというから驚きだ。受賞式でもLINE Creators Marketは「革新的」という言葉を持って評された。

45周年を迎えた『ドラえもん』は2014年に公開された『STAND BY ME ドラえもん』が大きな話題となった。日本での興行収入は80億円以上、また中国は106億円の興収を記録している。そのことからも『選定委員特別賞』に選出されたのは納得の結果だ。

受賞式で印象的だったのは「プロモーション・ライセンシー賞」に選ばれた『大井川鐵道 蒸気機関車のきかんしゃトーマス号』だ。大井川鐵道は静岡県を走る鉄道で、『きかんしゃトーマス号』をアジアで初めて走行させた。受賞式にはトーマス号を運転する乗務副長も登壇し、喜びを語った。限定的な地域であるからこそ、より魅力を発するプロパティというものに目を向けるいい機会でもある。

キャラクター・データバンクの陸川和男社長は、『妖怪ウォッチ』『アナと雪の女王』社会現象を起こしたプロパティがふたつも生まれた一年を「エポックメイキングな年だった」と総括し、受賞式を締めくくった。

全8部門は以下の通り。来年はどのようなプロパティが出てくるのだろうか。まずは2016年3月末まで、そういったものを探す楽しみ方もある。

◇グランプリ『妖怪ウォッチ』(レベルファイブ)
◆キャラクター・ライセンス賞『アナと雪の女王』(ウォルト・ディズニー・ジャパン)
◆ブランド・ライセンス賞『ことりっぷ』(昭文社)
◆プロダクト・ライセンシー賞『DX妖怪ウォッチシリーズ』(バンダイ)
◆ライセンシング・エージェンシー賞『コップのフチ子』(スパイラルキュート)
◆プロモーション・ライセンシー賞『大井川鐵道 蒸気機関車のきかんしゃトーマス号』(大井川鐵道)
◆リテイル賞『LINE Creators Market』(LINE)
◆ニューフェイス賞『プリパラ』(プリパラ製作委員会)
◆選定委員特別賞『TSUM TSUM』(ウォルト・ディズニー・ジャパン)
《細川洋平》
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