『灰色の女』から『カリオストロの城』まで 宮崎駿が解き明かす「幽霊塔へようこそ展」  | アニメ!アニメ!

『灰色の女』から『カリオストロの城』まで 宮崎駿が解き明かす「幽霊塔へようこそ展」 

仮5月30日より、東京・三鷹の森ジブリ美術館で新たな企画展示が始まった。「幽霊塔へようこそ展 ー通俗文化の王道ー」である。宮崎駿監督の夢の世界が、ここでは堪能できる。

イベント・レポート
(c)Museo d'Arte Ghibli.
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5月30日より、東京・三鷹の森ジブリ美術館で新たな企画展示が始まった。「幽霊塔へようこそ展 ー通俗文化の王道ー」である。
個性豊かなアイディアが毎回溢れるジブリ美術館の企画展示だけに、「幽霊塔へようこそ展」への期待も高い。さらに大きな話題を呼ぶのは、宮崎駿監督が「クルミわり人形とネズミの王さま展」に続き、展覧会の企画や構成を務めていることだ。2014年に長編アニメからの引退を表明した宮崎駿監督の夢の世界が、ここで堪能できる。

宮崎ワールドを期待して美術館に訪れるファンは、ここで期待以上の体験をするに違いない。企画展示は2室のみで構成と決して広くはない。しかし、そこには宮崎駿のクリエイティブが洪水のごとく溢れ出しているからだ。
展示のコンセプトは、1937年に稀代の推理小説作家である江戸川乱歩が書いた長編小説『幽霊塔』である。本作の魅力を紹介するのが展示の趣旨だが、そこは宮崎駿だけに一筋縄ではいかない。
ここでは江戸川乱歩の『幽霊塔』はひとつの点である。A・M・ウィリアムスンの小説『灰色の女』、それを黒岩涙香が翻案した『幽霊塔』と作品が変容する大きな流れを、軽快なイラストと共に宮崎駿が紹介して行く。さらにその流れは、自身が1979年に監督した『ルパン三世 カリオストロの城』につながって行く。ひとつの作品、文化がどうやって時代と共に受け継がれていくかも、今回の企画の主要なテーマとなっている。

展示室の壁に掛けられたパネルは、いずれも宮崎駿監督によるイラストで綿密に書き込まれている。各作品の成り立ちや幽霊塔の仕組み、宮崎駿監督の感想や想いなども盛り込まれている。時には『幽霊塔』の一場面をアニメの絵コンテにしてみたりする。「このまま、アニメ化を!」と思ったファンも多いに違いない。
展示室の最後は、『ルパン三世 カリオストロの城』のコーナーだ。ここでは『幽霊塔』と本作の関係が明かされる。巨大なジオラマで再現されたカリオストロ公国は圧巻の一言である。エンタテイメントを忘れない宮崎駿監督らしい演出だ。
忘れていけないのは、中央ホールに再現された巨大な「時計塔」である。『幽霊塔』の象徴を実現させることで来館者を空想の世界へ誘う。
宮崎駿の展示企画には、アニメと変わらぬ情熱が注ぎ込まれている。子どもも大人も誰でも楽しめるのもアニメと同様だ。長編映画はなくとも、三鷹の森ジブリ美術館に訪れれば、映画に勝るとも劣らない大きな感動を体験出来るだろう。
[数土直志]

「幽霊塔へようこそ展 ー通俗文化の王道ー」
http://www.ghibli-museum.jp/news/009744.html

場所: 三鷹の森ジブリ美術館
展示期間:  2015年5月30日(土)~2016年5月(予定)
主催: (公財)徳間記念アニメーション文化財団
特別協力: スタジオジブリ 
*チケットは入場予約制となっています。詳細は美術館のページにて確認ください。

「幽霊塔へようこそ展 ー通俗文化の王道ー」
(c)Museo d'Arte Ghibli.
《animeanime》
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