“星の王子さま”をどのように映像化したのか?「リトルプリンス」監督が来日プレゼンテーション
『星の王子さま』が長編アニメーションとして登場する。『リトルプリンス 星の王子さまと私』と題し2015年冬に公開予定る。4月24日マーク・オズボーン監督とキャラクター監修の四角英孝さんが来日し、プレゼンテーションを行った。
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映画公開に先立ち、4月24日新宿ピカデリーにてマーク・オズボーン監督とキャラクター監修の四角英孝さんが来日し、プレゼンテーションを行った。さらに特別ゲストとして日本語版キャストを務める鈴木梨央さんが駆けつけふたりを歓迎した。
大きな拍手で迎えられ登場したマーク・オズボーン監督は、まず日本に訪れたことへの喜びの言葉を述べた。プレゼンテーションに移ると、はじめに原作小説の出会いについて触れた。アートスクール時代、現在の奥さんと離れ離れになってしまう際に「遠く離れても一緒」というメッセージをこめてプレゼントされたという。それだけに想い入れ深い作品だそうだ。
さらにかつてアニメ化のオファーがあった際は、一度は「不可能だ」と断ったという。詩的で映像化が難しい作品で、人一倍想い入れが強い作品だからだ。だが、原作の世界観を忠実に、そこを核とすることで、本作を描けるのでは? と考え、アニメ化にチャレンジした。
独特なアニメーションスタイルにも触れた。本作では「現実世界」と「ファンタジー世界」を描き分けるために、前者は最先端の3DCGアニメーション、後者は古典的な手法であるストップアニメーションで映像化されている。ストップアニメーションは、ひとコマひとコマ撮影していくため気が遠くなるような作業が必要となる。だが、ふたつの違ったアニメーションスタイルがコントラストになっていると見どころを語った。
続いて「キャラクター監修」を務める四谷英孝さんが登場し、自分の役職について「CG監督の現場監督」と説明した。キャラクターに関しては、監督と話し合ったうえで「原作のようなあたたかみがあるキャラクターを描く」ことを目標とした。
続いては映像とともに、キャラクターが実際にアニメーションとして描かれる過程を、モデリングから順を追って説明していった。芝居づけでは、CGアニメーターがキャラクターの動きを自ら演じ、それを撮影したものを参考にしてつくりあげていったという。「本作を観て作り手の愛情が伝わるとうれしい」とアピールした。
約17分のフッテージ上映が終わると、スペシャルゲストとして日本語版キャストを務める鈴木梨央が登場。「Hello,welcome to Japan」と流暢な英語で監督らを歓迎した。さらにキャストに選ばれた感想を「本当にうれしかった。早く演じたくて、ワクワクしています」と話し、それに対し監督は「大人になることを怖がらないで。そのままでやってもらえたらいい」と優しくアドバイスした。
[沖本茂義]
映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』
11月(2D/3D)新宿ピカデリー他全国ロードショー
http://wwws.warnerbros.co.jp/littleprince/
映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』
(c)2015 LPPTV-Little Prince-ON Entertainment-Orange Studio-M6 Films