新宿・歌舞伎町にあたかもリアルに存在するかのようなゴジラの頭部が出現し、話題を呼んでいる。これは4月17日以降、順次施設がオープンする新宿新東宝ビルに設置されたものだ。TOHOシネマズ 新宿も収容するビルが、東宝に馴染み深いゴジラにフィーチャーした。頭部だけではあるが、実物大、その巨大さは圧倒的な迫力を持つ。しかも8階屋外テラスに置かれたことから、ビルの下から見るとまさにゴジラがそこにいるかのように錯覚を与える。街を行きかう人々の注目を集める理由だ。ビルの開業が迫る4月9日には、このゴジラヘッドのお披露目点灯式が行われた。さらにこれに合わせて新宿区は、ゴジラに特別住民票を授与、区のシンボルとして受け入れる。さらにゴジラは新宿観光特使として、区のアピールに奮戦することになる。セレモニーには新宿区長の吉住健一さん、観光振興組合理事長の大西洋さん、歌舞伎町商店街振興組合理事長の片桐基次さんが参加、ゴジラを歓迎した。また「ゴジラに破壊された街は、その後発展する。公開予定の最新映画では是非、新宿を破壊して」とラブコールを送った。ゴジラの着ぐるみと、さらに東宝取締役の市川南さんがこれに応えた。市川さんは、過去30本のゴジラ映画の中で新宿は3度にわたりゴジラに破壊されていると話す。そのうえで「これまでは破壊だったが、今度は発展に協力します」と挨拶した。また次回のゴジラで新宿の街が破壊されるかは未定、とのことだ。すでに脚本・総監督に庵野秀明さん、監督に樋口真嗣さんの決定が発表されているだけに、こちらの行方も気になるところだ。そして、点灯されたゴジラは、かなりの大迫力だ。様々な光で輝き、目が光り、鳴き声や足音などの音での演出もある。これらは全て、実際に映画のなかで使用された音源を使用している。さらに4月16日からはビル壁面のLEDや街路灯、スピーカーとも連動するという。まさに街のシンボルとして活躍することになる。またゴジラヘッドの概要も今回、公開されている。発表によれば、高さは12m、ヘッドだけでも重さは80トンにも及ぶ。材質はガラス繊維で補強したセメントGRCを用いている。地上52mに位置するので、これがゴジラの実際の高さに合わせられている。さらにじっくり見るには新宿新東宝ビルの8階テラスが便利だが、5月17日までは入場は、ビルノテナントであるホテルグレイスリー新宿と8階カフェの利用者のみとなる。逆に8階カフェはゴジラヘッドをじっくり楽しむ絶好のスポットになりそうだ。「ゴジラ」 TM&(C)TOHO CO.,LTD.
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