3月13日、文化庁は平成26年度(第65回)芸術選奨文部科学大臣賞と新人賞を発表した。芸術選奨は芸術の領域を全11部門にわけて、芸術活動に大きな業績を残してきた人物を顕彰する。クラシック音楽から大衆芸能まで様々な分野をカバーしている。第65回では大臣賞に18名、新人賞に11名が選ばれたが、このうちメディア芸術部門の新人賞はマンガ家の岸本斉史氏が受賞した。受賞対象にはマンガ『NARUTO-ナルト-』の成果が挙げられた。受賞理由として「豊かな人物表現と忍びの世界観を巧みにストーリー展開するバトルアクション漫画」と評されている。岸本斉史氏は1974年岡山県生まれ。1996年『カラクリ』でデビュー後、1999年より『NARUTO-ナルト-』を「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載開始した。本作が大ヒットになり、アニメ化もされた。その人気は日本だけでなく海外でも高く、日本を代表するマンガとして知られている。2014年に15年にわたる連載を完結させ話題を呼んだ。今回の受賞も、この作品完結のタイミングに合わせたものと言っていいだろう。芸術選奨文部科学大臣賞は1950年にスタート、新人賞は1968年から設けられている。さらにメディア芸術部門は2008年からと比較的歴史は浅い。メディア芸術部門はデジタル技術を用いた作品とエンタテイメントが対象で、アニメーション、マンガ、ゲーム、ウェブコンテンツ、インタラクティブアートなど幅広い分野が含まれる。このため各分野から選ばれる受賞者は必ずしも多くない。マンガ分野では大臣賞は2014年の諸星大二郎氏(『瓜子姫の夜・シンデレラの朝』)のみ、新人賞は2009年の井上雄彦氏に続き、今回の岸本氏が二人目となる。他のジャンルではゲームは2011年の宮本茂氏(『スーパーマリオギャラクシー2』)の大臣賞のみ、アニメーションは新人賞だけで2010年に細田守氏(『サマーウォーズ』)、2012年の長井龍雪氏(『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』)、2013年の沖浦啓之氏(『ももへの手紙』)の3人が受賞している。こうした点からも貴重な受賞と言っていいだろう。[/アニメ!アニメ!ビズ/ animeanime.bizより転載記事]
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