2012年1月から3月まで放送されたテレビアニメシリーズ『あの夏で待ってる』は、カメラ好きの少年・霧島海人と友人たちの青春を描いた。長井龍雪監督に、脚本・黒田洋介、キャラクターデザイン原案・羽音たらく、キャラクターデザイン・田中将賀らがスタッフとして参加する。若い世代の心を掴むクリエイターが多数参加した傑作だ。そんな作品に心を掴まれたファンは、放送終了から2年以上経ってもいまだに熱い。10月26日に東京・ラフォーレミュージアム六本木で行われた「なつまち感謝祭@東京」は、昼の部、夜の部にそれぞれ多数のファンが結集し、大きな盛り上がりを見せた。イベントは2014年8月29日に、『あの夏で待ってる Blu-ray Complete BOX』が発売されたのを記念したものだ。当時のキャスト、そしてアーティスも多数駆けつけた。当日は、振り返りトークやクイズコーナー、朗読ドラマ、ライブと盛り沢山となった。来場者も大満足な一日だったに違いない。このうち夜の部に出演したのは、まず7名のキャスト陣だ。霧島海人役の島崎信長、貴月イチカ役の戸松遥、谷川柑菜役の石原夏織、石垣哲朗役の荻原秀樹、北原美桜役の阿澄佳奈、山乃檸檬役の田村ゆかり、りのん役の日高里菜。そして、本作の主題歌を歌ったRay、やなぎなぎも登場した。実はRayとやなぎなぎ、いずれもデビュー作は『あの夏で待ってる』なのだという。それだけに思い入れの強い作品とも言えるだろう。ライブステージでは、テレビアニメの主題歌とOVAの主題歌のそれぞれ2曲披露した。アニメの振り返りトークでは、イチカに一途だったため、柑菜を傷つけてしまった海人役の島崎が女性陣から責められたり、美桜の女子力の高さ、肉食っぷりに感心したりしながら盛り上がった。さらにBD-BOXに収録された新作OVA「あの夏で待ってる 特別編」についての話題も。戸松が「久しぶりの収録で嬉しかった。こうやって彼らも時を経てるんだなと台本を読んで感じたので、今後も彼らを見守っていきたいなと思いました」と語った。このOVAは11月27日には単独商品としても、Blu-rayとDVDでリリースされたばかりだ。キャラクターについてのクイズに、演じた本人以外のキャストが答えていく「なつまちキャラクタークイズ」も大盛況。さらに今回の目玉のひとつが、朗読「特別編・あの夏で逢ってた」だ。これはOVAよりさら後の話だ。それぞれの高校卒業後のはじめての夏の模様が描かれた。オンラインゲーム中に檸檬先輩の策略で仲間割れをし、最後はギスギスして終わるという本作らしい展開だ。最後は全員が登壇してのファンへの感謝となった。そして作品に対する愛が語られて、またみんなで集まれることを願いながらイベントを締めくくった。『あの夏で待ってる』http://www.ichika-ichika.com/
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