国内では2014年11月15日に公開され、スマッシュヒットを放った『楽園追放 -Expelled from Paradise-』が早くも海外展開することになった。製作を手掛ける東映アニメーションは、11月20日に『楽園追放 -Expelled from Paradise-』の北米公開決定を発表した。 『楽園追放 -Expelled from Paradise-』は、オリジナルのアニメ作品の小規模公開としてはすでに記録的な数字を残している。初週末の興収は13館2日間で2900万円を超えた。
北米公開決定と共に、現地の日本アニメ会社であるAniplex USAは英語版『楽園追放 -Expelled from Paradise-』の公式サイトをオープン、情報配信を開始している。サイトの情報によれば12月より順次公開となり、11月20日からはチケット販売も開始した。 上映劇場はニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコ、ワシントンDC、サンディエゴなど大都市を中心に15館がすでにリストアップされている。この数は日本での公開の13スクリーンを上回る。
米国は3000~4000スクリーンを使ったブロックバスター級の全米公開作品がいくつもある一方で、小中規模の劇場配給が少ない特徴がある。 このため熱心なファンが多いにも関わらず日本のアニメの劇場公開は数が少ない。現状は、一部の話題作が小規模な劇場上映をされることが多い。『楽園追放 -Expelled from Paradise-』は、感度の高いアニメファンに刺さる話題作というわけだ。国内でも新たなCG表現で関心を集めたが、それが海外にも広がりそうな気配だ。 東映アニメーションでは、北米公開は世界展開の第一弾としている。今後さらなる海外でも動きも期待出来そうだ。とりわけ国内配給のティ・ジョイは、日本アニメのアジア配給で実績が高い。アジアをはじめとするより多くの海外ファンにも、本作が届くチャンスが増えそうだ。