東宝は2014年10月1日付で、新規プロジェクトとしてゴジラ戦略会議(ゴジコン)を発足したことを明らかにした。ゴジコンは社内組織としてゴジラに関する専門プロジェクトとしてキャラクター開発に携わる。ゴジラは1954年に東宝が製作、全国公開された映画『ゴジラ』により誕生した。これが大人気を博して、その後数々のシリーズ作品が製作された。2014年は誕生から60年目の節目の年にあたる。東宝は今回のプロジェクト発足について、ゴジラのキャラクターの大きく育て、ますます世界に愛されるキャラクターとすることが使命であり、この使命を果たすためとしている。また、ゴジラは東宝が世界に誇る大切なキャラクターであり、今後の「ゴジラ」と「ゴジコン(ゴジラ戦略会議)」に注目して欲しいとプロジェクトについて説明する。2014年は誕生60周年ということあり、ゴジラ関係にプロジェクトは数多く実施された。改めてゴジラの魅力に気づかされた若い世代も多かったに違いない。ゴジコンはそんなゴジラを60周年で一段落させることなく、引き続きキャラクターの活性化を目指すという宣言ともいえそうだ。一方で、今回の発表では、具体的なプロジェクトに言及されておらず、どうした方向性やコンセプトを目指すかも明らかにされていない。今後の展開が気になるところである。とりわけファンが気になるのは、今後の新作映画の可能性だろう。2014年には、ハリウッドでレジェンダリー・ピクチャーズが製作した大作『GODZILLA ゴジラ』が日本を含む世界各国で大ヒットになった。ギャレス・エドワーズ監督によるこの作品はすでに続編製作が発表されている。しかし、日本での映画は2004年の『ゴジラ FINAL WARS』を最後に10年以上新作がなくなっている。ハリウッド版と並行して映画が製作されるのはなかなか難しそうだが、それでも日本発のゴジラ映画を心待ちにしているファンは多いはずだ。
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