■ 悲しい過去と負の連鎖、実際の事件をベースに“黒執事ワールド”が展開するプロローグではセバスチャンとシエルの関係性を示し、そこから物語が始まる。新聞を賑わせている切り裂きジャックの正体を暴き、事件を解決する、という勅命を受ける。巨大なチェスの駒が舞台上に、これが様々に変化する。今回は映像も使っての場面創り、これがなかなか効果的。天井からは場面に応じて吊り橋が登場し、シーンに変化をもたらす。ロック調の楽曲とクラシックな楽曲が作品世界を盛り上げる。“お約束”の3人トリオ、フィニアン、バルドロイ、メイリンの“お笑い担当”は不動。犯人を追うセバスチャンとシエル、行く先々には待ち構えるのはファンならご存知のキャラクター達、これが期待通りの“働き”をしてくれる。根っからの悪人は出てこない。シエルの叔母であるマダム・レッド、悲しい過去に囚われ、負の感情から出る“負の連鎖”、そこから永久に抜け出せない様をAKANE LIVが好演。歌唱力・演技力ともに冴え渡り、マダム・レッドの哀しみを存分に表現。彼女のラストシーンのあっけなさが、さらなる感涙を誘う。対するグレル、乙女チックなキャラクターでセバスチャンすら困惑、この2.5次元ぶりはもはや当たり役。1幕の執事ぶりもなかなかで、2幕との落差が面白い。セバスチャンのキメ台詞「あくまで執事ですから」「Yes, my lord」等は健在。シエル役の福崎那由他、現在公開中の映画『るろうに剣心 伝説の最期編』に出演しているがラストの長台詞やセバスチャンとのデュエット等、初舞台ながらよくこなしており、将来が楽しみ。後半のグレルとセバスチャンの一騎打ちは2幕のハイライトシーン、2人のアクションに注目したい。随所に“お笑い”をはさみながらストーリーは進行する。2幕ものであるが、飽きさせない構成で、エンターテイメント性も高く、緩急つけて飽きさせない工夫をしている。演出はミュージカル『薄桜鬼』等で知られる毛利亘宏。ちなみにサブタイトルにもあるリコリスはいわゆるヒガンバナ。花言葉は「再会」「遠い思い出」「悲しい思い出」等。また、日本ではよくお墓近くに咲いていることから、赤いヒガンバナのことを別名「ユウレイバナ」「シニビトバナ」とも言われている。また、全く別の植物で同名のリコリスはスペイン甘草、ハーブである。マダム・レッドの生い立ちと職業に引っ掛けたサブタイトルではないかと思うが、なかなか粋である。この赤(紅)の使い方、衣裳の色はもちろん、照明や映像等も駆使して場面毎にアクセントになっており、これが効果的で印象に残る。なお、大阪公演の千秋楽はライブビューイングが決定している。遠方、または“もう一度観たい”というファンは大画面で!ミュージカル『黒執事-地に燃えるリコリス-』9月5日~9月23日六本木ブルーシアター10月2日~10月5日梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ/http://www.namashitsuji.jpミュージカル『黒執事-地に燃えるリコリス-』(C)2014 枢やな/ミュージカル黒執事プロジェクト
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