■ 「テニス、楽しいか?」「楽しい!」、ここに『テニスの王子様』の全てが詰まっている。賑やかなオープニングから、場面は軽井沢へ。父であり、テニスの師匠でもある越前南次郎はリョーマに「目に見えるものにとらわれるな」と語る。ところが不慮の事故が起こり、リョーマは記憶喪失になってしまう。運命の決勝戦、3連覇を狙う立海が相手。まずは青学・手塚vs立海・真田の試合から始まる……。誰もが“負けられない試合“のためにひとつひとつの球に力を込める。いつもながら照明・効果音のコラボで魅せる。3幕構成という長い上演時間にも関わらず、長さを感じさせない。越前リョーマ役の小越勇輝、記憶喪失から少しずつ記憶を取り戻し、試合に臨む様を好演。試合ラスト近く、”テニスが楽しい“を全身で表現するリョーマ、対する立海の部長”神の子“と呼ばれる幸村、勝ちにこだわる姿も清々しく、凛とした佇まいが美しい。その他、青学、立海のキャストたち、”全国大会決勝戦“という気概に満ちている。演劇なので”虚構“のはずなのだが、ところどころ”リアル“な錯覚にとらわれる。役とキャストが成長する、ここがテニミュの真骨頂なのだが、今回の”決勝戦“はそれが強く感じられる。3幕のリョーマが会場に向かう様は演出的に、試合に臨むポシティブな気持ちを増幅させている。ダンスもいわゆるシアターダンスにオールドスクールをベースにした流行りのダンスと舞踏、コンテンポラリーを融合、難易度の高いもので、いつもながら感心させられる。後半、リョーマが徐々に記憶を蘇らせ、試合のクライマックスへとつながっていく。ラスト近く、南次郎がリョーマに問いかける。「テニス、楽しいか?」リョーマは答える、「楽しい!」と。この作品の根源とも言えるやり取りのシーンである。楽しいから続けられる、純粋に無邪気に。恣意的な技巧もなく、美しく、自然体になれる、だから強くなれる。さらなる高みへと羽ばたくことが出来る。哲学的ではあるが、そこに『テニスの王子様』の全てが詰まっている。物語終了後、フィナーレ、新曲も登場。この夏、ミュージカル『テニスの王子様』は外せない!次ページに、越前リョーマ役の小越勇輝さんと幸村精市役の神永圭佑さんから初日後のコメント掲載ミュージカル『テニスの王子様』(C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会
「関係性が尊い」「安心した」城田優の「加藤和樹=嫁」継続宣言に歓喜の声!“テニミュ”初共演からの仲良しさは健在 2025.12.21 Sun 21:18 俳優の城田優が、2025年12月21日(日)に公式X(旧Twitter)を更新…