米国の映画配給会社GKIDSは、高畑勲監督の最新長編アニメーション『かぐや姫の物語』の北米でのライセンスを獲得したことを明らかにした。2014年末頃に劇場公開をする。GKIDSは劇場上映に加えて、映像パッケージ、テレビ放送の権利も確保している。今後、北米地域で幅広い作品展開を進める。『かぐや姫の物語』は、数々の名作を世に送り出してきた高畑勲監督のもと、『竹取物語』をベースにスタジオジブリが制作した。水彩画が動き出すかのようなCGアニメの動きが話題を呼んでいる。ストーリー、映像表現と評価が高い。英語版はスタジオジブリのほか、ジェフリー・ウェクスラー、フランク・マーシャルが制作にあたった。『風立ちぬ』、『コクリコ坂から』と同じスタッフである。英語版にあたっては、これまでのジブリ作品と同様、声優陣に有名俳優・女優を配している。かぐや姫役には『キック・アス』や『キャリー』で人気の若手女優・クロエ・グレース・モレッツを起用する。このほかジェームズ・カーン、メアリー・スティーンバージェン、ダレン・クリスなどの名前が並ぶ。GKIDSはアニメーション作品を中心に、良質なファミリー・キッズ映画を北米に配給する独立系の映画会社として知られている。近年は日本の劇場アニメにも力を入れており、スタジオジブリ作品に加えて『サマーウォーズ』、『ももへの手紙』、『宇宙ショーへようこそ』、『サカサマのパテマ』などを配給する。また、『アーネストとセレスティーヌ』、『チコとリタ』、『パリ猫の生き方』などの海外アニメーションを米国アカデミー賞に送り出してきた。GKIDSは『かぐや姫の物語』も、そうした賞に相応しい作品としている。年末の公開は、米国の映画界では賞レースにとってはもっとも有利な時期とされている。GKIDSは、各賞も積極的にエントリーする方針だ。公開時期を離れても2014年は『かぐや姫の物語』にとっては、よいタイミングになりそうだ。『アナと雪の女王』や『風立ちぬ』など有力作品が相次いだ2013年に比べて、話題作が少ない。毎年、賞レースで活躍するピクサー・アニメーション・スタジオは、今年劇場公開の作品がない。ドリーム・ワークス・アニメーションの『ヒックとドラゴン2』や11月公開のディズニー・アニメーション・スタジオの『ベイマックス』が注目を浴びそうだ。一方で、全米公開でない海外作品のノミネートや受賞の可能性も考えられる。『かぐや姫の物語』がどのような評価を受けるのか、賞レースの加わるのかも気になるところだ。
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