1984年から1985年まで人気マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載されていた『男坂』の連載が、30年ぶりに再会されることになった。6月9日(月)から「週刊プレイボーイ」公式サイトの「週プレNEWS」でウェブ連載を開始する。1984年に本作を描いた車田正美さんが、自から手がける。作品の閲覧は無料でまあり、ファンにはうれしいビッグサプライズだ。毎週月曜日に新エピソードが更新される。『男坂』は、『リングにかけろ』や『聖闘士星矢』などの数々の大ヒット作を生み出した車田正美さんの作品だ。車田さんにとっては「俺はこいつを描くために漫画家になった!」と言い切る思い入れの深い作品である。主人公は喧嘩の天才で一匹狼の菊川仁義、13 歳。彼の男気に惹かれた日本中の硬派たちが仁義軍団を結成、海外からの脅威に立ち向かうというストーリーだ。しかし、作品は連載開始から半年で、「オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな このはてしなく遠い男坂をよ…」とのセリフ、長く険しい男坂を登る仁義のイメージカット、そこに大きく書き込まれた「未完」の文字のまま終了した。単行本は3巻まで刊行されたが、世界中のジュニアのドンが集まったJWC(ジュニアワールドコネクション)、謎の存在・喧嘩鬼など、全貌が描かれることのなかった設定が数多く存在する。そのラストシーンは長らくマンガ界の伝説となっている。その『男坂』が満を持して再開する。6月2日発売の「週刊プレイボーイ」24号で、車田さんは本作の再開についてのインタビューに答えている。「まずは8話。『北の大地編』を描くことで30年前のケジメをつける。その後は読者の反応次第」。本作のかける意気込みは高い。未完で終わった「北の大地編」を完結させ、読者からの反響が大きければさらに連載を継続する意向だ。2014年の画道40周年を飾るビッグな企画となる。またこのほかにも「車田正美 熱血画道 40 周年」と銘を打ったさまざまな企画が進んでいる。6月2日から7月20日まで、車田正美さんの作品から27冊のデジタル版を100円(税込)で「ジャンプ BOOK ストア!」などの電子書店で順次販売する。『男坂』のほか、『あかね色の風』、『雷鳴のZAJI』、『風魔の小次郎』、『聖闘士星矢』、『リングにかけろ』、『BT'X』、『SILENT KNIGHT 翔』などがあり、車田作品にまとめて触れるよい機会だ。「週刊少年ジャンプ」/http://www.shonenjump.com/「週プレNEWS」/http://wpb.shueisha.co.jp/『男坂』(C)車田正美/集英社
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