キャラになりきっての奮闘、それぞれの役作りが面白かった。卯都木悠人役の高崎俊吾、腕組みやあごの位置で自信家、ナルシスト感をだしていた。猪狩澪役の石田知之は顔を白く塗って登場、その極端な病弱ぶりで客席から笑いが起こった。初舞台の高橋健介は元気キャラ・相馬隆志をそのまま元気いっぱいに、同じく初舞台の佐奈宏紀は椎名役、ちょっとひねたキャラクターをアンニュイに構えて好演。男子高校生の夏休み、ということで全体的にライトな物語。“あるある”ネタもあれば“それはないでしょ”設定もあり、肩肘張らずに観られる。細かい笑いもはさんで物語は進行する。先生2名は物語のアクセント的存在。保健医の犬塚千尋がミステリアスな空気感だったのが印象的。海で泳ぐ、ビーチバレーをする等、夏休みの臨海学校シーン満載。衣裳も制服、私服、短パン、ファッションだけでも楽しめる。ラストはそれぞれのキャラクターが客席に向かって愛の口説き文句、ファンサービスたっぷり。ゲームを知っていなくても、青春学園コメディとしてもしっかり観られる。１幕もの約２時間、劇場だけが“夏休み”な空間、一足早い夏、といった趣向であった。初日は全キャストが挨拶。生徒会長・卯都木悠人役の高崎俊吾は「舞台は生ものです。何回でも観にきてください！」と元気よく挨拶した。なお、ほぼ全公演にアフタートークあり。どんな話が聞けるのか、こちらも楽しみ。次回公演、もしあるならば冬休みの物語？“学内恋愛禁止令”は解除になったのか、それとも奮闘したにも関わらず発令されたのか、オチが気になる。2014年5月3日～11日俳優座劇場舞台『 STORM LOVER ～波打ち際の王子SUMMER！』/http://stormlover.otomelive.com舞台『 STORM LOVER ～波打ち際の王子SUMMER！』（C）VRIDGE.INC (C) D3 PUBLISHER (C)2014 舞台ストームラバー製作委員会
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