3月20日、TOHOシネマズ日本橋にて東京アニメアワードフェスティバル2014が開幕した。初日にはフランスで大ヒットしたアニメーションと実写のハイブリット映画『Minuscule 3D』のジャパンプレミア上映が行われた。上映にあたり、映画祭に合わせて来日したトーマス・ザボ監督とエレーヌ・ジロー監督が舞台挨拶を行った。トーマス・ザボ監督は「日本で上映出来てとても光栄」と感激した。そして、自身の創作活動は、日本のアニメにインスピレーションを得ているという。「特に宮崎(駿)監督や大友(克洋)監督に影響を受けた」と話したう。エレーヌ・ジロー監督は、本作の内容にあわせて「本当はてんとう虫が来られたらよかったのですが」と楽しいジョークで前置き。そのうえで主人公のてんとう虫が話す羽音に似た言語(?)で「東京バンザイ!映画を楽しんでね!」と挨拶し、会場を沸かせた。トーマス・ザボ監督は、2006年のアヌシー国際アニメーションフェスティバルで長編グランプリを受賞した『ルネッサンス』のアニメーターなどのキャリアがある。一方、エレーヌ・ジロー監督は『フィフス・エレメント』などのコンセプトデザイナーや『ルネッサンス』のアートディベロップメントを担当してきた。そしてバンドデシネの巨人、故・メビウスの実娘でもある。『Minuscule 3D』は、東京アニメアワードフェスティバル2014長編コンペティション5作品のうちの1作品に選出されている。応募の時点では国内未興行であったが、このほど今年の国内公開が決定した。1月29日に本国フランスで公開され、オープニング興行収入第1位を記録した話題作の今後に期待がかかる。『Minuscule』は、もともとショートアニメで、日本ではNHK Eテレにて『minuscule ミニスキュル~小さなムシの物語~』として放送されてきた。今回国内初上映となった本作のタイトルは、『ミニスキュル 劇場版(仮)』(原題:『Minuscule, Valley of the Lost Ants』)と仮題となっている。[真狩祐志]『Minuscule』/http://minuscule.tv/『ミニスキュル~小さなムシの物語~』/http://www9.nhk.or.jp/anime/minuscule/東京アニメアワードフェスティバル/http://animefestival.jp/
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