「華アワセ」舞台化 アクションとダンスの融合でゲームの世界が3次元に
[取材・構成: 高浩美] 『華アワセ』舞台化、スクリーンに華札が舞う、アクションとダンスの融合でゲームの世界を3次元で魅せる。女性向けゲームの舞台化はトレンド
次の新シリーズも期待
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アニメ×ステージ&ミュージカル談義
[取材・構成: 高浩美]
■ 女性向けゲームの舞台化はトレンド
次の新シリーズも期待、発売も間近で期待感が高まる作品
『華アワセ』、これは乙女のための最強ゲーム誌“B’s-LOGの創刊10周年企画として登場した企画で、プロジジェクト制作は「月に叢雲、花に風(通称:月花)」、キャラクター原案は由良。主題歌・キャラクターソングは伊藤賢治。また発売に際し、これは”ゲーム付きムック“の形であるので、あくまでも”書籍“である。これは全3巻から成り立っており、2012年12月には第1弾『蚊編』が発売、2014年2月26日には『姫空木編』が、さらに同じく2014年には『唐紅/うつつ編』が発売予定である。
つまり、ゲームならではの複数のストーリーがある、という次第である。ゲーム自体は花札本来のルールとは異なるので、花札を知らなくても楽しめる。そして今回は既に発売されている『蛟編』を基にしたオリジナルストーリーでの舞台化である。もちろんメディアミックスも盛んでボーカルCD、シュチュエーションCD、WEBラジオもあり、人気を博している。
昨年からゲームをモチーフとした舞台が増えているが、ゲームならではのマルチストーリー採用が目立つ。1月のミュージカル『AMNESIA』はマルチストーリー分岐であったし、昨年の『CLOCK ZERO~終焉の一秒~A-Live Moment』(3月12日~ 青陵会館ホールにて再演)も2パターンのエンディング、この『華アワセ』も新シリーズが発売になれば、異なるストーリー展開での舞台化も可能である。
また、ゲーム由来ではないが、NHKの人気コメディ番組の舞台化『祝女』(2月5日~銀河劇場にて)も主人公がWキャスト(友近、大久保佳代子)でストーリーが異なるという。同じ設定で“主人公がもし、違う選択をしたらどうなんだろうか”とか“主人公がこういう性格だったら違う選択をした?”という“もしも”は舞台を観てそう思う瞬間は誰しもよくあることではないだろうか。
この『華アワセ』も新シリーズの『姫空木編』の発売が近いので、乙女ゲームファンなら舞台を観た後に次のシリーズも期待してしまうのでは?と思う。なかなか、な企画と言えるのではないだろうか。