宮崎駿「風立ちぬ」、森田修平「九十九」 米国アカデミー賞アニメ部門長短ダブルノミネート | アニメ!アニメ!

宮崎駿「風立ちぬ」、森田修平「九十九」 米国アカデミー賞アニメ部門長短ダブルノミネート

ニュース

映画芸術科学アカデミーは、1月16日(日本時間)に、第86回米国アカデミー賞各部門のノミネートを発表した。このなかで日本のアニメーションが長編部門、短編部門双方でノミネートされ、その存在感を発揮した。
長編アニメーション部門(Animated Feature Film)で、宮崎駿監督の最新作『風立ちぬ』がノミネート5作品のひとつに挙げられた。また、短編アニメーション部門(Short Film)では、森田修平監督の『九十九』が他の4作品と伴に候補作となった。『九十九』は日本で2013年7月に劇場公開されたオムニバス映画『SHORT PEACE』の一編である。

日本からの長編部門のノミネートは、は最優秀賞に輝いた第75回の『千と千尋の神隠し』と、第78回の『ハウルの動く城』以来、3度目である。いずれも宮崎駿監督の作品である。2013年秋に長編映画からの引退を宣言した宮崎監督だが、依然、世界の評価が高いことが分かる。
短編部門での日本からのノミネートも3度目である。第75回の山村浩二監督の『頭山』、第81回の加藤久仁生監督の『つみきのいえ』以来だ。このうち『つみきのいえ』は最優秀賞を受賞した。長編、短編いずれも日本から2度目の受賞が実現するかが注目される。

長編アニメーション部門の『風立ちぬ』以外の4作品は、『クルードさんちのはじめての冒険』、『怪盗グルーの危機一発』、『アーネストとセレスティーヌ』、『アナと雪の女王』である。5作品あるが、『風立ちぬ』はこれまでニューヨーク映画批評家協会での長編アニメーション賞を受賞するなど既に多くの賞を重ねている。有力候補と言っていいだろう。
ライバルは、先頃ゴールデングローブ賞の長編アニメーション部門を獲得した『アナと雪の女王』である。逆に『クルードさんちのはじめての冒険』と『怪盗グルーの危機一発』は数多くの候補に挙がるものの主要な受賞がない。アカデミー賞も厳しそうだ。『風立ちぬ』と『アナと雪の女王』が2強、大穴でフランス映画の良作『アーネストとセレスティーヌ』と見ていいだろう。

短編アニメーション部門は例年のことながら、長編と比べて比較できる例が少なく、賞レースは混沌している。逆に言えば大きなサプライズがあってもおかしくない部門である。
『九十九』の森田修平監督は、奈良県出身の1978年生まれ。2005年の『KAKURENBO』で一躍注目を浴びた。SFアニメ『FREEDOM』の監督に抜擢され、エンタテイメントとアートを自在に行き来する。国内期待のアニメーション監督の一人だ。

宮崎駿監督コメント
「私の引退作品「風立ちぬ」が、アカデミー賞長編アニメーション映画部門にノミネートされたことを大変光栄に思います。
海外でこのような評価をいただけるのは、この作品に携わったスタッフ全員にとって非常に名誉なことです。
ノミネートしてくださったアカデミー会員の方々と、成功に導いてくれた全ての人達に心から感謝します。
アメリカの多くの人達がこの作品を見てくだされば嬉しいです。
宮崎 駿」


森田修平監督コメント
「『九十九』は“自分らしい作品とは何か?”と、ここ数年迷い考えた末、やっと素直に描けたと実感した作品です。日本では、この様なショートの作品はなかなか陽の目を見ることが難しく、制作も困難な状況の中、こうしてノミネートされ注目を浴びることができ、一人でも多くの方に見てもらえる事を嬉しく思います。」

米国アカデミー賞
/http://oscar.go.com/

《animeanime》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集