主人公のカットニスは、美しく、強く、何ごとにも前向きに立ち向かう存在だ。その日本語吹替えを担当したのは、そんなカットニスとどこかイメージが重なる水樹奈々さんである。前作『ハンガー・ゲーム』に続いての出演だ。
人気アーティスト、声優として活躍する水樹奈々さんは、カットニスをどうみたのだろうか?そして『ハンガー・ゲーム2』については?オフィシャルインタビューにて、明らかにした。
『ハンガー・ゲーム2』
2014年12月27日全国公開
/http://hungergames.jp
[水樹奈々さん オフィシャルインタビュー]
― 本作の感想を教えてください。
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すでに、続きが気になる~!というのが正直な感想です(笑)
前作を演じてから、今作を観るのが楽しみで待ち遠しくてたまりませんでした。そして、やっと観られた!でももっと観たい!!というところで終わっちゃうんですよね(笑)
前作以上にたくさんの要素が組み込まれていて、しかもそれぞれのキャラクターの思惑、そして色々な伏線と思われるものも詰まっていて、物語も激しく動いていきます。
でも同時に観終わった後の爽快感もあるし、続きが気って夢中になる要素も合わせて、あっという間でもっと観たかった!というのが正直な感想です。
― カットニスのキャラクター性に変化は感じましたか?また演じる際に意識された点があれば教えてください。
― 水樹
前作ではカットニスは、妹と家族を守りたいという一心でゲームに参加して、なんでこんな理不尽なゲームが行われているんだろうという疑問を抱く間もないまま目の前に打ち付けられた現実に立ち向かっていくという状況でした。とにかくがむしゃらで、いろんな感情をぐっと押し殺して、ひたすら前に向かって突き進んでいくという状況だったので、カットニスの心の動きは「家族のために生き残る」という1点に絞られて描かれていたと思います。
でも今回はいろいろな人間ドラマが描かれていて、一人の少女としての心の動きや人間らしい部分も表現されていて・・・、よりカットニスに共感できて、彼女を好きになりました。
― 本作ではピータとゲイルの間で揺れ動くカットニスというのも見どころではありますが、水樹様ご自身はピータ派ですか?ゲイル派ですか?
― 水樹
そうですね・・・。どちらかといえば、ゲイル派です(笑) ピータ、ごめんなさい!!(笑)
もちろん、ピータも大切な人なんです!大変なゲームを一緒に乗り越えた、強い絆で結ばれている2人ですし、とても心優しくて、自分のことよりもまずカットニスのことを考えてくれる素晴らしい人ですよね。
でもやっぱり(笑)、ゲイルは何も言わずにカットニスの帰りを信じて待ってくれて、言葉は少ないですが確かな愛情を感じる優しい眼差しと、カットニスと家族のことを何も言わずに守ってくれているというあのさりげなく寄り添う深い愛情にグッときます。言葉よりも行動で示してくれる男らしさ、素敵です。
本作の冒頭のシーンでゲイルがカットニスへの思いを抑えきれずちょっと強引なシーンもありますが、こんなことされたらドキューン!ってしちゃいますよね(笑)
前作では、カットニスとゲイルはお互い思いはあるけど、そこは敢えて言葉にしないもやっとした関係でしたが、ピータが現れたことによって2人の関係も急に進展しますし、カットニスも素直に自分の心を伝えたりと、2人のつながりは深いんだなと改めて感じました。
だからあの冒頭のシーンは、すごく素敵なシーンだと思います。
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