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「私のホストちゃん」 ホスト役俳優陣は戦々恐々!?

高浩美のアニメ×ステージ&ミュージカル談義:舞台なのか現実なのか、観客参加型のスリリングな展開 ホストランキングが毎回変わる! 『私のホストちゃん』ホスト役俳優陣は戦々恐々!?

連載 高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義
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■ 会見でもホストNo.1宣言!ノリのいいカンパニーで期待十分

初日の前日に記者会見が行われたが、10月24日午後現在、全13公演中、No.1指名が多いのは松下優也。主演の山本はNo.1指名は現在4公演だそう。主演だからと言って、うかうかしてはいられないのだ。実はこのランキング、1幕目後の休憩時間終了5分前までが締切。さらにグッズを買ってもポイントがつくというから、2幕が終了する頃にはランキングが変わる可能性がある。
つまり、公演が始まる前にはNo.1でも終わる頃には順位が入れ替わるかもしれない“下克上”状態。主演の山本は「盛りだくさんのお芝居」と言えば松下が「ライブ感があって楽しんで出来る」と語る。

リアルに順位が変わるので、ホスト達(?)はなかなかにハラハラドキドキ。数々の武勇伝を持つホスト・木月を演じる貴水博之は「2人(山本vs松下)のバトルが見物です」とシメ、大阪・ミナミを仕切る夜の帝王・藤山(「ビビット」のオーナー)を演じるダイアモンド☆ユカイは貫禄たっぷりに「演出が凝ってる。大阪弁、勉強してまっせ」と作品をアピールしていた。
また、No.1圏内にいる上鶴徹は「是非1位にして下さい!」と強烈アピール、一方、久保田秀敏は「一日ぐらいはNo.1になりたい」と控えめ風(?)にコメント。究極の遊び人轟希を演じる香寿たつきは「イケメンに囲まれてハッピー」と役得をかみしめる発言、カンパニーのノリの良さを感じる会見であった。

■ 舞台にホストクラブ出現、観客席は“ホストクラブのソファ”に、
演劇とモバイルのランキングシステムの融合、イベント感覚でライブ感が倍増!


お気に入りの“ホストちゃん”に指名する方法はずばり、モバイル。モバイル出張所「ホスモバ」に登録して指名する、さらに付与されるポイント(ラブ)で“貢ぐ”ことが出来る。
その日のお客様No.1には超豪華スペシャル特典があるので観客はそれだけで盛り上がれる。また、V.I.P.シートと呼ばれる席があり、劇中、ホストたちがV.I.P.席にご挨拶に伺うのである。

舞台上にホストクラブが出現し、新宿歌舞伎町の猥雑な空気感をスクリーン等を使って表現、観客は“クラブのお客様”になる。新人ホスト・霧都が一人前のホストになる話ではあるが、そこに「クラブバニラ」と「クラブビビット」の対決あり、伝説のホスト・木月とミナミの帝王・藤山の因縁あり、そして昔、ホスト遊び、今は女性実業家の轟希の訳あり過去、とストーリー展開も飽きさせない。
“V.I.P席お伺い”は後方に座っている観客にもわかるように“生中継”、スクリーン画面にはどアップのホストがカメラ目線で“くどき文句”、しかもばらの花やらキラキラ星やら散りばめてあり、客席は大ウケ。歌あり、ダンスあり、と文句無しに楽しめる演出。ダンスは最先端のコリオではなく、かつてのパラパラ風あり、アキバ系のオタ芸風の手振りもあり、懐かしいステップあり、が“新宿歌舞伎町”らしさと世相を感じる。
さて、この日(10月25日夜の回)のランキングは1位・悠矢(上鶴徹)、2位・霧都(山本裕典)、3位・影規(松下優也)、4位・流星(久保田秀敏)、5位・隼人(五十嵐麻朝)、6位・夕妃(廣瀬智紀)、7位・咲夜(平田裕一郎)。発表の瞬間、客席は大盛り上がりをみせた。俳優陣のチームワークも良く、楽しんでいる様子は好感が持てる。新しい観客参加型、エンターテイメント性も抜群、今度はまた違ったエピソードで観たい。

『私のホストちゃん』
青山劇場
10月25日~11月4日
/http://www.hostchan.jp
《animeanime》
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