STUDIO4°Cは世界に挑戦している オールナイト上映で、田中プロデューサー語る | アニメ!アニメ!

STUDIO4°Cは世界に挑戦している オールナイト上映で、田中プロデューサー語る

映画『ベルセルク 黄金時代篇』3部作が完結、最終章にあたる「降臨」のBDとDVDが6月19日に発売された。これを記念して6月21日に新宿バルト9にて、STUDIO4°C作品オールナイト上映イベントが開催された。

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STUDIO4°Cは、その誕生以来、“挑戦的”、“ハイクオリティ”、“エッジ”を掲げてきたアニメ制作集団だ。スタジオのブランドは、そのなかで生まれてきた多くの傑作と伴に、国内外で高い評価を受けている。
その最新作となった映画『ベルセルク 黄金時代篇』3部作が完結、最終章の第3部にあたる「降臨」のBlu-ray DiscとDVDが6月19日に発売された。これを記念して6月21日に新宿バルト9にて、STUDIO4°C作品オールナイト上映イベントが開催された。上映ラインナップは、『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』(R-18版)、『鉄コン筋クリート』、『マインド・ゲーム』、『MEMORIES』の珠玉の4本だ。

当日は『ベルセルク 黄金時代篇』の窪岡俊之監督、『鉄コン筋クリート』のマイケル・アリアス監督、マンガ家・コラムニストの杉作J太郎さん、さらにSTUDIO4°Cの代表でもある田中栄子プロデューサーがゲストに登場した。吉田尚記さんのMCのもと、STUDIO4°Cの目指し的作品についてディープなトークが繰り広げられた。

田中プロデューサーによれば、「STUDIO4°Cはアニメーションという技術を使って自分たちの表現した映像を世界に発信したいという志の高いクリエーター集団」だという。
「海外“らしい”、ものではなく、日本が持っている個性を、自分たちが知っている表現で描きたいというのはありました」、「日本は表現に対して自由だったんです。STUDIO4°Cで最初に制作した『MEMORIES』を海外に持っていったときには、『よくこんな過激な表現をアニメーションで作れたな』という反応だった。暴力さも評判になったんじゃないかと思う」と語った。

過激な表現にもかかわらず、海外で高い評価を勝ち取ったひとつが、まさに最新作『ベルセルク 黄金時代篇』だろう。その第2部は、2013年のアヌシー国際アニメーション映画祭で、日本から唯一つコンペティション作品に選ばれたほどだ。
窪岡監督は「STUDIO4°Cの作品は流行りの作品とちょっと違う。業界の人間として見ても、とがった作品を作っている会社というイメージ」と話す。さらに「『ベルセルク 黄金時代篇』三部作の制作時には、「田中さんを始めスタッフの粘りも違うし、こちらがついていくのが大変だったくらい」とも明かした。

マイケル・アリアス監督の『鉄コン筋クリート』も、STUDIO4°Cを彩る代表作のひとつだ。発表時は、日本のアニメの監督が米国人、と話題を呼んだ。そんなところにもスタジオの挑戦的な姿勢が窺える。
アリアス監督は「STUDIO4°Cはスタッフはみな熱いし、いろいろ実験や新しい試みに挑戦しながら楽しいものを作ろうとしている。現場の温度がいつも高かった」と制作時の印象を明かした。
また、スタジオを代表するクリエイターで『MEMORIES』監督などである森本晃司監督からは「今STUDIO4°Cにはおりませんが、30年間苦楽を共にした仲間と過ごした最高のスタジオです。STUDIO4°Cを出てつくづく思うのはSTUDIO4°Cにいた人間は素晴らしく才能あるアーティスト、クリエイターが多かったのだと改めて実感しています」とのメッセージが届けられ、会場で読み上げられた。
田中はこれに対し「STUDIO4°Cは森本晃司と佐藤好春と自分の3人でスタートした会社。そこに集まってきた素晴らしい才能は森本晃司を求めてきたし、森本が目指してきたものを、今も目指していると思います」と古くからの戦友である森本監督からのメッセージに感慨深げだった。

『ベルセルク 黄金時代篇』
/http://www.vap.co.jp/berserk/



『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』
Blu-ray/DVD 6月19日発売

Blu-ray (DISC2枚+CD1枚) 7140円(税込)
本編約113分(R-15版本編)+特典映像/特典CD/特典ディスク(R18+版本編)
DVD 5040円(税込)
本編約113分(R15版本編)+特典映像
《animeanime》
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