「華ヤカ哉、我ガ一族 オペラカレイド」 高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義 第18回 2ページ目 | アニメ!アニメ!

「華ヤカ哉、我ガ一族 オペラカレイド」 高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義 第18回

[取材・構成: 高浩美] ■ 製作発表会から『華ヤカ哉、我ガ一族』の世界が広がる、招待されたファンは大盛り上がり■ ただ、舞台化すればいいというものではない、ファンの期待を裏切ってはいけない

連載・コラム 高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義

■ ゲーム、OVAの声優3人が舞台でも同役に挑戦、
ゲーム、OVA、舞台、演じるのは共通でも文法が違うことの難しさ・楽しさ・面白さ


演じるという点においてはゲーム・アニメ・舞台・映像と同じではあるが、状況はそれぞれ異なっている。“演じる”という言葉では簡単には片づかない。今回、ゲーム・OVA・舞台で同一の役をやる場合、俳優側にはいろいろと戸惑いや面白さもあるのではないだろうか。

宮ノ杜正役の宮内敦士は
「ゲームやアニメは絵と向き合っているので、相手の声はもちろん聞こえない。ですから想像しながら演技するんですね。その点、舞台は相手の顔があり、芝居があり、リアクションがあるので、それを受けて感情が生まれるものですから、そういう点ではやりやすいという印象はあります。毎回、ちょっとずつ違っていて、毎回、発見があって、楽しいですね」

次男の宮ノ杜勇役の田坂秀樹は
「実際に舞台に上がると表情であるとか、あと、軍人という役柄というのもあって、男らしい身振りとか・・・。気持ちの部分ではゲームやアニメと変わらないんですが、本当に表情とかね、ゲームの時はそこまで考えていなかったことなので、苦戦しながら自分の中に落とし込んでいけるように奮闘しています。最終的には自然に出来るようにしていかなければ、とは思っています」

三男の宮ノ杜茂役の前田剛は
「ゲームの時は絵しかないので、その表情を見ながらそれに合う声って言うんでしょうか、“このキャラクターはどんな声を出すかな”と考えながら役を作ります。それからアニメになって、その絵が動くんですが、やっぱりキャラクターを見ながら演じられるのであんまり違和感はなかったですね、“こういう事が言いたい人なんだろうなと。”ところが舞台になると100%“自分の役”だけになる。アニメだと役を演じながら、絵を見る目があって、タイム見たり、口パク見たり…自分の“素”みたいなものが目の中に同時にある状態ですからね。
それがない。同じ役をゲームからアニメ、そして舞台までやるというのが初めてなので、本当にいい体験をさせてもらってます(笑)」

稽古は終始、なごやかなムードで進んでいた。この日は宮ノ杜家でのパーティシーンの場面で、キャスト一同ワルツの練習に励んでいた。
が、今の時代、ワルツを踊る機会は皆無。和気あいあいあいな中にも、“エレガントな舞”の所作に余念がなかった。“架空”の世界を舞台で表現する難しさ、稽古でそれを構築していくしかない。

■ 大正浪漫の香りに包まれて、財産争いと恋と笑いと兄弟愛が、華やかに!

時は大正、派手な事業を展開する宮ノ杜財閥。ある日、当主の宮ノ杜玄一郎は突然引退宣言をする。そして6人の息子のうち、1人に財産を譲ると宣言した。一方、貧しい家に生まれた浅木はるは上京し、宮ノ杜家で使用人として働くことになった。さて、財産は?はるは?宮ノ杜家の兄弟は?

はるの歌でオープニング、宮ノ杜家のパーティシーンで始まる。宮ノ杜の六人兄弟、それぞれに“持ち歌”があり、ところどころでマイク片手に“熱唱”、大正・昭和の歌謡曲風あり、演歌っぽい曲あり、でなかなか楽しめる。
客席も使っての演出はファンには嬉しい限りで、しかもかなり“客いじり”もあり、ここはいわゆる“萌えポイント”。可愛いけどかなりドジなキャラ、はるは感情移入しやすい役作りで観客の共感を得やすい。宮ノ杜家の個性的な兄弟もメリハリが効いていてわかりやすく、オトメイトのゲームやOVAを体験しなくてもすんなり入っていきやすい。
ちょっとドタバタな笑えるシーンも用意してあり、観客の笑いを誘う。ゲーム、OVA、そして今回も同役でやっている宮ノ杜家の“お兄様”方は演技も“さすが”の貫禄。宮ノ杜家の“ご兄弟”は皆、キャラクターがはっきりしているので“スピンオフ”なども是非、チャレンジして欲しい。

『華ヤカ哉、我ガ一族 オペラカレイド』
4月23日~5月1日
星陵会館ホール
/http://www.hanayaka-stage.com/
《animeanime》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集