米国アニー賞 脚本部門ノミネートに「コクリコ坂から」宮崎駿ら | アニメ!アニメ!

米国アニー賞 脚本部門ノミネートに「コクリコ坂から」宮崎駿ら

2月3日に第40回アニー賞の各部門の候補者、候補作品が発表された。候補者のなかには、日本のアニメ監督宮崎駿さんの名前も挙げられている。ノミネートされたのは監督でなく、脚本家としてである。

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国際アニメーション協会ハリウッド支部(ASIFA-Hollywood)は、12月3日に第40回アニー賞(The 40th annual Annie Awards)の各部門の候補者、候補作品を発表した。
アニー賞は過去1年間米国で発表されたアニメーション作品の中から優れた作品を選考、顕彰する。そのジャンルは映画やテレビのアニメーションを中心に30カテゴリーにもわたる。アニメーション界のアカデミー賞と呼ばれることもある。

発表された候補者のなかには、日本のアニメ監督の宮崎駿さんの名前も挙げられている。宮崎駿監督がノミネートされたのは監督でなく、脚本家としてである。2012年にGKIDS配給で米国公開した『コクリコ坂から』が、最優秀脚本賞(Writing in an Animated Feature Production)の候補6作品のひとつになっている。
ノミネート対象は、宮崎駿さん、伴に脚本を担当した丹羽圭子さん、それに英語の脚本を手がけたKarey Kirkpatrickさんである。他のノミネート作品は、『パラノーマン ブライス・ホローの謎』、『The Pirates! Band of Misfits』、『フランケンウィニー』、『メリダとおそろしの森』、『シュガー・ラッシュ』と話題作が並ぶ。これ以外には日本作品からのノミネートはなかった。

注目されることの多い最優秀長編アニメーション部門では、8作品が選ばれた。『メリダとおそろしの森』、『フランケンウィニー』、『モンスター・ホテル』、『パラノーマン ブライス・ホローの謎』、『不思議の国のガーディアン』、『The Pirates! Band of Misfits』、『The Rabbi's Cat』、『シュガー・ラッシュ』である。
ディズニーとピクサーのふたつスタジオを持つディズニーから『メリダとおそろしの森』、『フランケンウィニー』、『シュガー・ラッシュ』の3作品と勢いがある。全体でも33ものノミネートを獲得している。かつては選考方法と受賞結果に不服としてアニー賞をボイコットしたこともあるディズニーだが、2012年は、ディズニー時代を感じさせる。

一方で、ドリームワークス・アニメーションは、テレビシリーズ『ヒックとドラゴン: Riders of Berk』が10部門ノミネートと高い評価を受けている。全体では26のノミネートとなった。
また、ソニー・ピクチャーズが、『モンスター・ホテル』、アードマン・アニメーションとの共同製作『The Pirates! Band of Misfits』を中心に過去最高の16のノミネートとなった。また、メジャー以外でも、GKIDSが『コクリコ坂から』以外にも、『THE RABBI’S CAT』、『ZARAFA』を各部門に送り出し、引き続き独立系映画の配給会社として存在感を見せている。

第40回アニー賞(The 40th annual Annie Awards)
/http://www.annieawards.org/
《animeanime》
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