買収総額155億ドル 6年間でピクサー、マーベル、ルーカスを飲み込んだディズニー | アニメ!アニメ!

買収総額155億ドル 6年間でピクサー、マーベル、ルーカスを飲み込んだディズニー

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2012年10月30日、ウォルト・ディズニー・カンパニー(The Walt Disney Company)は、映画会社ルーカス・フィルム(Lucasfilm Ltd:LFL)を総額40億5000万ドルで買収することで同社と合意した。LFLは、米国の映画監督・プロデューサーのジョージ・ルーカス氏が1971年に設立、本年6月に米国の大物プロデューサーとして知られるキャサリン・ケネディ氏が社長に就任したばかりだ。
現在、LFLの株式はジョージ・ルーカス氏が保有するが、ディズニーはこの全てを取得する。支払いは全体の半分を現金、残りの半分はディズニー株との株式交換となる。

LFLは1971年の設立以来、メガヒットのSF映画「スターウォーズ」シリーズをはじめ、多くの映画を製作してきた。「スターウォーズ」のほか、「インディ・ジョーンズ」 シリーズなどのヒット作がある。
また、映像視覚効果のインダストリアル・ライト&マジック、音響制作のスカイウォーカー・サウンド、さらにルーカス・アニメーション、ライセンス管理のルーカス・マーケティングなどのグループ会社を持つ。映像関連の様々な分野で高いクオリティを持つ。

ディズニーによれば今回の買収は、同社の目指す世界最高のクリエイティブと収益性を目指す一環である。「スターウォーズ」シリーズを中心に、今後、LFLのプロパティを活用した様々なビジネスが展開されるとみられる。
また、今回、あわせて『スターウォーズ:エピソード7』の映画製作がオフィシャルに発表された。映画は2015年公開を視野に入れている。これまで6部作とされてきたシリーズが、過去に破棄されたとされる9部作として再登場することになりそうだ。
ファンにとってうれしいだけでなく、映画はディズニーによる配給となるとみられるから、周辺ビジネスも含めてディズニーグループに大きな利益もたらしそうだ。

一方で今回の買収は、映画関係者に大きな驚きも与えた。「スターウォーズ」シリーズの配給はこれまで20世紀フォックスが、アニメーションシリーズはワーナブラザースとカートゥーンネットワークが担当してきた。
映画については、将来的に20世紀フォックスの手を離れるとみられる。成功しているアニメーションシリーズ『スターウォーズ クローン大戦』の今後も気になるところだ。
また、ディズニーが「スターウォーズ」という大型ブランドを獲得したのと同時に、LFLが独立路線を捨てたことも驚きを与えている。LFLはいわゆるハリウッドメジャーに属さない大手の映画会社でハリウッドでは最も成功した独立系映画会社ともされてきたからだ。

ディズニーは一般によく知られた、ディズニーブランドの映画製作や配給、スタジオ、テレビ放送、テーマパーク、キャラクター事業のほか様々な事業を展開している。地上波ネットワークのABC、スポーツチャンネル大手のESPN、さらにアニメーション映画のピクサーやコミックス出版・キャラクターのマーベルなどが含まれる。
このうちピクサーは2006年に、マーベルは2009年にやはり企業買収でグループ化した。買収総額はピクサーが74億ドル、マーベルが40億ドルである。今回のLFLを含めるとわずか5年余りで、155億ドルを買収に投じたことになり、これは日本円で1兆円を遥かに超える。
作品やキャラクター、企業の創造性やブランドの育成には、多大な時間と資金がかかり、またリスクが高い。ディズニーは豊富な資金力を活用することで、企業買収でこれをクリアする戦略を取っている。

ウォルト・ディズニー・カンパニー(The Walt Disney Company)
/http://thewaltdisneycompany.com/
ルーカス・フィルム (Lucasfilm Ltd)
/http://lucasfilm.com/
《animeanime》
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