2011年、フジテレビ「ノイタミナ」他で放送され、好評を博したテレビアニメ『放浪息子』が、日本映画テレビ技術協会が主催する「映像技術賞」で奨励賞を受賞した。『放浪息子』は、「月刊コミックビーム」で連載中の志村貴子さんの人気マンガが原作。「女の子になりたい男の子」二鳥修一と「男の子になりたい女の子」高槻よしのが主人公の学園ストーリーである。テレビアニメ化に際しては、監督を『Fate/Zero』『空の境界』のあおきえいさんが手がけ、『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』、『花咲くいろは』の岡田麿里さんが脚本を担当している。主演声優には、当時新人だった畠山航輔さんと瀬戸麻沙美さんを起用し、みずみずしい青春模様を描き出した。「映像技術賞」は、一般社団法人・日本映画テレビ技術協会が主催する賞で、劇場用映画やテレビドラマ、ドキュメンタリー、アニメーションなど、さまざまな映像作品の中から、優れた技術や開発に貢献した作品を顕彰してきた。「日本テレビ技術賞」と呼称していた頃から数えて、今年度で第65回を数える。テレビアニメ『放浪息子』では、志村貴子さんの水彩画風の紙面を、制作会社のAICグループが技術力を集結して映像化し、その繊細なタッチが、放送当時より、視聴者や業界人から高い注目を集めてきた。美術監督を伊藤聖さん、美術設定を児玉陽平さんが担当した。ちなみに、今年の「映像技術賞」では、他にも『ブラック★ロックシューター』『フレンズ もののけ島のナキ』も、その高いCG技術が評価の対象となり受賞している。『放浪息子』は、2011年1月から3月まで放送され、現在は、Blu-rayとDVDの他にも、フジテレビオンデマンド、バンダイチャンネル、プレイステーション・ネットワークなどで配信中である。[多摩永遠]日本映画テレビ技術協会/http://www.mpte.jp/ 『放浪息子』公式サイト/http://www.houroumusuko.jp/
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