制作期間2倍はおてんば王女の“髪”のせい!? ピクサー新技術の秘密 | アニメ!アニメ!

制作期間2倍はおてんば王女の“髪”のせい!? ピクサー新技術の秘密

『メリダとおそろしの森』の公開を前に、映像制作に対するディズニー/ピクサーの驚くべき新技術への挑戦が明らかになった。

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『トイ・ストーリー3』などのヒット作を世に送り出してきたピクサーの新作が『メリダとおそろしの森』。スコットランドを舞台にした感動の冒険ファンタジー・アドベンチャーだ。
7月21日の公開を前に、映像制作に対するディズニー/ピクサーの驚くべき新技術への挑戦が明らかになった。
本作の主人公である王女メリダを象徴する<ボリュームたっぷりのカーリーヘア>において、通常約3年の制作期間が、なんと倍の6年を要したという。

世界初のフル3DCGアニメーション『トイ・ストーリー』を皮切りに、全ての作品において必ず「新技術」に挑戦し、新しいプログラムを開発してきたピクサー。
カーリーヘアのボリューム感を表現するため、今回開発されたプログラムは、本物のアイロンを当てるように様々な大きさのカールが作れるというもの。髪の接点・重力・風の影響などをシミュレーションしながら、なんとひとつひとつ手作業でカールを作る。
そして自然な軽い動きをつけるために、さらに数か月かけてプログラムを作る。気の遠くなるような作業だ。

シミュレーション部門SVのクローディア・チャンは「メリダの髪はものすごい偉業となりました。美術部門はメリダの髪について、やり過ぎのデザインをしていると私はずーっと思っていましたよ(笑)」と明るく振り返る。

ジョン・ラセター(製作総指揮)「ピクサーのアーティストたちが成し遂げたあらゆる驚異的な技術は、観客の目にはとまらないものばかりです。しかしそれがなかったら、観客は違和感を覚えてしまうでしょう。我々はストーリーをサポートするためのテクノロジーを長い年月かけて開発し、観客は映像の美しさを純粋に楽しんでもらえればそれでいいのです」

ピクサーが“新技術へのチャレンジも全てはストーリーのため”と6年もの歳月をかけて作られた『メリダとおそろしの森』は7月21日(土)より公開される。
[岡野萌子]

『メリダとおそろしの森』
7月21日(土)ロードショー 2D・ディズニーデジタル3D同時公開
監督: マーク・アンドリュース、ブレンダ・チャップマン
プロデューサー: キャサリン・サラフィアン
配給: ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

公式サイト
http://www.disney.co.jp/movies/merida/
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