4月26日から5月1日まで、東ヨーロッパのチェコの小都市テプリツェにてAniFest2012が開催された。AniFestは同国を代表する国際アニメーション映画祭で、2002年にスタート、今年で11回目を迎える。この映画祭で、日本のアニメーションが大きな成果を見せた。5月1日に各賞が発表され、長編アニメーション部門、短編アニメーション部門(5分以下)、ミュージックビデオ部門の3つで、日本からの作品が最優秀賞に輝いた。長編アニメーション部門の最優秀賞を受賞したのは、沖浦啓之監督の『ももへの手紙』である。4月21日に国内では全国公開となった話題作だ。国際的にも知られたアニメスタジオのプロダクション I.Gがアニメーション制作、日本を代表するアニメーターが多数参加し、7年の期間をかけて完成した。手描きアニメーションの素晴らしさが発揮された作品である。本作は昨年より世界各地の映画祭、アニメーション映画祭で数多く公式上映されている。3月には第16回ニューヨーク国際児童映画祭にてグランプリを、4月にはイタリア・ボローニャの第14回フューチャーフィルム映画祭で最高賞のプラチナグランプリを受賞している。今回の受賞はそれに続くものとなる。一方、短編アニメーション部門(5分以下)の最優秀賞を受賞した和田淳監督の『春のしくみ』も注目作だ。本作は2010年にベネチア国際映画祭のオリゾンティ部門にも公式出品されている。さらに和田淳監督は、今年2月にはベルリン国際映画祭で別の作品『グレートラビット』で銀熊賞を受賞し話題を集めたばかり、国際的な注目が増している。ミュージックビデオ部門の最優秀作品は、水江未来さんの『AND AND』。Psysalia Psysalis Psycheのメンバー松本亨さんと精力的な活動を続けるアニメーション作家水江さんがコラボレーションする。作家の得意とする抽象的な映像が音楽と絶妙なコラボレーションを見せる。AniFest2012http://www.anifest.cz/2012/
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