『イヴの時間』で多くのアニメファン、アニメ関係者から注目を浴びた吉浦康裕監督の新作劇場映画が2012年に公開される。12月24日未明、ニコニコ生放送で配信されていた特別番組「『イヴの時間』オリジナル版 観賞会」のなかで映画『サカサマのパテマ』の製作と2012年の劇場公開が発表された。 同日、本作のティザーサイトもオープン、映画関連の情報発信をスタートしている。サイトでは映画タイトルと、原作・脚本・監督に吉浦康裕さんのクレジットが掲げられている。また、アニメーション制作をパープルカウススタジオジャパンが担当することがわかる。 注目されるのは、2012年全国劇場公開とされていることだ。『劇場版 イヴの時間』では、限られたスクリーンからクチコミでの評判を盛り上げ、上映を拡大していった。しかし、『サカサマのパテマ』ではより大きな枠組みが実現するようだ。 一方で、製作決定に動画配信サイトの番組が利用されたように、これまでの監督作品にみられたネットを通じたファンとのつながり重視は変わらない。2008年から2010年、『イヴの時間』は新しいアニメ作品のあり方を示したが、『サカサマのパテマ』ではどんな動きが起きるのか、多くの人の関心を集めることになる。 作品の公開時期や内容については、今回はあまり言及されていない。ティザーサイトで掲載された吉浦監督による新作アニメ制作のメッセージにその手掛かりの一部がある。 メッセージによれば、『サカサマのパテマ』は「女の子が男の子と、男の子が女の子と出会う物語」、「凄く王道で、でも、凄く変な物語」とのことだ。今後のさらなる情報が待たれる。2012年に楽しみな劇場アニメがまたひとつ増える。『サカサマのパテマ』2012年全国劇場公開 /http://patema.jp/原作・脚本・監督: 吉浦康裕アニメーション制作: パープルカウススタジオジャパン
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