『監督失格』は2005年に34歳の若さで亡くなった女優・林由美香さんを描いた作品だ。林さんの元恋人であった平野監督が14年間に及んだふたりの関わりを、数多くの実際の映像で構成したドキュメンタリー映画である。
公開初日となった9月3日にはTOHOシネマズ六本木ヒルズにて、平野勝之監督、庵野秀明プロデューサーが登壇する初日舞台挨拶を行われた。さらに林由美香さんの母親で由美香ママとして知られる小栗冨美代さんをスペシャルゲストに招き、関係者にとっては感無量の舞台挨拶となった。
庵野さんは挨拶の中で、「平野さんが作品を作れなく、ものすごく苦しんでいるところを観て、ここで1本作って欲しいと願いをこめて参加しようと思いました」と、初の実写映画プロデュースになったきっかけについて語った。
そして、映画については、「ラッシュの段階でこの映画は素晴らしいと思った」と、そして「まだ完成版が観られていないので、新作の制作が終わったら観ようと思います」と話した。
一方、11年ぶりの新作に挑んだ平野監督は、「彼女が亡くなってあのテープが手元に残った段階で、映画を作らされている感じというのが強かったです」と話す。当初から本作への予感を持っていたようだ。
「彼女の死から5年くらい経った昨年、プロデューサーの甘木さんと相談して映画を作ることになりました」と、自分の気持ちも迷いつつも映画の完成に向かってきた様子を明かした。
『監督失格』
/http://k-shikkaku.com
TOHOシネマズ六本木ヒルズにて独占先行公開
10月1日(土)より全国拡大ロードショー
配給: 東宝映像事業部
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(c)「監督失格」製作委員会
監督: 平野勝之
プロデュース: 庵野秀明
音楽: 矢野顕子 主題歌「しあわせなバカタレ」(ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
[出演]
林由美香、小栗冨美代(由美香ママ)、カンパニー松尾