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映画は現実の世界とオンラインゲーム『THE WORLD』のふたつを舞台に、新たなキャラクター、ストーリーで展開する。2012年1月にアスミック・エース エンタテインメント配給により全国公開される。
製作発表会には、本作の主要キャストを務めるフレッシュな3人、桜庭ななみさん、松坂桃李さん、田中圭さんの3人が登壇した。そして、アフレコの体験や本作の見どころを紹介した。
桜庭ななみさんは、アニメ映画の吹替えは『サマーウォーズ』に続く2度目となるが、今回もとても苦労したという。今回はCGアニメということもあり、しゃべる時の口の動きが細かく、それに合わせるのが大変だったと話す。
一方、松坂桃李さんが苦労したのは、元気過ぎること。演じる田中翔役はクールでもの静かぼそぼそしゃべるからだ。普段の松坂さんとやや異なり、元気過ぎないように指示されたという。
そうしたなかで田中圭さんは、本作の松山洋監督によれば最初にキャラクターに馴染んだという。アフレコ現場でまさに田中圭さんの演じる智彦がいたと、その様子が紹介された。
映画『ドットハック』の主人公は、普通の女子中学生である有城そら。そらは友人たちに誘われ、気が進まないままオンラインゲーム『THE WORLD』参加する。ところがゲームの面白さを知るにつれ、やがて仮想世界での冒険に夢中になっていく。
一方で、『THE WORLD』では異変が発生し、やがてその異変は加速度的に現実を侵食し始める。現実とゲーム空間、二つの世界を救うために、そらはこの異変に立ち向かうことになる。作品の見どころは現実世界と仮想世界のふたつで同時並行的にドラマが展開すること。まさに「.hack」シリーズならではのエンタテインメントといえるだろう。
シリーズ初の劇場長編アニメも話題が、今回もうひとつ注目したいのが、これまでゲームやOVAを手がけて来たサイバーコネクトツーのよる映像だろう。同社が得意とする2DアニメのテーストそのままのフルCGで全編が描かれる。さらに3D(立体視)映像と見せ場が多い。
サイバーコネクトツーの社長でもある松山監督は、現実空間の立体感はやや抑え気味に、一方仮想空間では存分に立体感を出し対比させたという。立体視で作品の舞台設定を活かす。アニメの新しい映像体験を期待させる。
スタッフには、脚本に『機動警察パトレイバー』、平成『ガメラ』シリーズの伊藤和典さん、キャラクター原案に貞本義行さんといった実力派も並んだ。2012年のスタートを飾るのに相応しい映画となりそうだ。
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ドットハック
2012 年1 月より全国劇場公開予定
/http://www.dothack.com/
製作: .hack Conglomerate
アニメーション制作: サイバーコネクトツー sai
監督: 松山洋
脚本: 伊藤和典
キャラクター原案: 貞本義行
配給: アスミック・エース エンタテインメント
[キャスト]
桜庭ななみ / 有城そら、 カイト役
松坂桃李 / 田中 翔役
田中圭/ 岡野智彦役