原作は手塚治虫さんの晩年の名作、それをもとに東映アニメーションが劇場オリジナル巨編として映画化、完成披露試写会はそうした大作映画に相応しい華やかなものとなった。ゲストには登場人物のキャストを担当した吉永小百合さん、堺雅人さん、観世清和さん、吉岡秀隆さん、黒谷友香さん、観世三郎太さんが並び、またメーンタイトルを担当した尺八演奏の藤原道山さん、森下孝三監督も登壇した。
さらに本完成披露試写会は本会場以外に全国14劇場で同時開催し、舞台挨拶の様子をライブ中継した。満員の本会場をはじめ、全国のファンに一足早く映画を届けた。
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吉永小百合さんが演じたのは、ナレーションとシッタルダと対称的に描きだされる少年チャプラの母である。「手塚作品がずっと好きでした」、そして「(映画では息子となるチャプラ役の)堺雅人さんとワクワクしがら演じられました」と映画に挑んだ様子を紹介した。
その堺さんは、「壮大なスケールの作品の壮大なメンバーの中に参加し誇らしく思います。これからいろいろなことが始まる第一歩です」と。スッドダナ王役の観世清和さんは「能 以外のジャンルでの出演は初めて、普段は稽古をつけるほうですが、今回は稽古をつけてもらいながら収録でした」と収録の様子を披露した。
最後に森下監督が、本作は今年4月まで制作を続けており、実動制作だけでも6年かかっていることを紹介。そして、「『手塚治虫のブッダ』は、ブッダを中心とした人を描く、命を描くドラマ」と語った。重厚なドラマがみどころになりそうだ。
完成披露試写会では、藤原道山さんによる尺八のライブも行われた。さらに主題歌「Scarlet Love Songs」を担当したX-JAPANのライブ映像も上映された。
5月28日に全国公開に向けて大きな盛り上がりをみせた。
映画 『手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ!美しく-』
5月28日(土) 全国公開
配給 東映/ワーナー・ブラザース映画共同配給
公式サイト /http://www.buddha-movie.jp
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(c)2011「手塚治虫のブッダ」製作委員会