文化庁メディア芸術祭 始まる 六本木とネットで展開 | アニメ!アニメ!

文化庁メディア芸術祭 始まる 六本木とネットで展開

イベント・レポート

mg20111.JPG 2月2日より東京・六本木の国立新美術館、東京ミッドタウンで第14回文化庁メディア芸術祭が始まった。2月13日までの12日間、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4つの切り口で、メディアに関連した文化の最先端を披露する。
 開催に先立って2月1日には、東京ミッドタウンで受賞者贈呈式が行われた。髙木義明文部科学大臣、近藤誠一文化庁長官らも出席した式は、メディア芸術領域文化の発展とそれを紹介するメディア芸術祭の今後の発展に対する期待を感じさせるものだった。

 また、受賞者からの賞に対する評価の高さも感じられた。海外からの受賞が大半を占めたメディアアート部門では多数の海外受賞者、また普段は滅多に顔を見せることのない国内の受賞クリエイターの出席もあり、華やかで盛り上がったものとなった。
 アニメーション部門は、大賞『四畳半神話大系』の湯浅政明さんのほか、『カラフル』の原恵一さん、『マイマイ新子と千年の魔法』の片渕須直さん、『フミコの告白』の石田祐康さん、『わからないブタ』の和田淳さんとベテラン監督から短編アニメーションの新鋭まで、2011年のアニメのいまを表す顔ぶれとなった。海外からは『The Wonder Hospital』奨励賞を受賞したBeomsik Shimbe SHIMさんが参加した。

mg20112.JPG 大賞受賞の挨拶で湯浅監督は、作品を作る時は大賞を貰っても不思議でないと自信を持って作っているがやはりいい作品が一杯あるのでうれしいです、とその喜びを語った。また、願わくはもっとDVDが売れてくれればとコメントし会場を笑わせた。挨拶のためのジョークではあるが、アートとして表彰される一方で、ビジネスとして結果も求められる商業アニメーションの一面を垣間見せるものでもあった。
 『四畳半神話大系』は、テレビアニメとしては初めての大賞受賞となる。アニメーションの中でもビジネスでのリターンが最も期待される領域だけに、大きな成果と言えるだろう。監督自身の受賞は2004年第8回の『マインド・ゲーム』に続き2回目である。

 文化庁メディア芸術祭は、1997年に、これまで国があまりカバー出来なかった文化領域の顕彰、広く紹介する目的で始まった。アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4つの部門を設け、それぞれの作品間、そしてそれらが同時に並ぶことによるアートの刺激を生み出している。
 今年の応募作品は過去最高の2645にも及び、海外からは48カ国・地域、694作品が応募された。海外に向けた積極的な情報発信により、近年は海外での知名度も高まっている。
 国立新美術館、東京ミッドタウンでは、受賞作品と審査員推薦作を展示、上映で紹介する。さらに、作品や各分野、メディア芸術を取り巻く状況をテーマにしたシンポジウムなども行う。
 本年の特色のひとつは、このシンポジウムを中心としたインターネットによるライブ配信である。ネット動画配信のUSTREAMと協力して「メディア芸術祭 USTREAM」をスタートし、シンポジウムプログラム全てを無料配信する。これまでもメディアに取り上げられることの多かったメディア芸術祭だったが、美術館という場所と時間に制約されて参加出来ない人も多かった。インターネットを使うことで、メディア芸術祭の体験をさらに広げる。
 
第14回文化庁メディア芸術祭/http://plaza.bunka.go.jp/festival/

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