東京国際アニメフェア実行委員会は、東京国際アニメフェア2011の開催にあわせて東京アニメアワード第7回功労賞を決定した。功労賞は今日のアニメーション産業を築きあげた先人たちの努力を讃えるために2005年より設けている。アニメの制作や技術、表現だけでなく、教育や国際交流など幅広い分野でアニメ産業に寄与した人物を顕彰する。 今回の功労者は9分野から12人が選ばれた。企画映像プロデューサーの有賀健さん、脚本の雪室俊一さん、SF考証の小隅黎さん、監督の勝間田具治さん、キャラクターデザイン・作画監督の荒木伸吾さん、美術監督の浦田又治さん、録音技術の神原広巳さん、編集の千蔵豊さん。そして、チームで受賞する加藤みどりさん、永井一郎さん、麻生美代子さん、貴家堂子さんは、テレビアニメシリーズ『サザエさん』で41年を超えていまなお声優として活躍する。 これまでもアニメを支える様々な分野に光を当ててきた功労賞だが、今年はSF考証から初めて受賞があったのが注目される。柴野拓美の名前でより広く知られる小隅黎さんは、SF翻訳家、SF作家・研究家、SF同人誌「宇宙塵」の主宰などで広く知られる。 小隅黎名義では、タツノコプロダクションを中心に『宇宙エース』、『科学忍者隊ガッチャマン』、『新造人間キャシャーン』などでSF考証を務めた。小隅黎さんは2010年1月16日に、83歳で多くの人に惜しまれつつなくなった。 また、今年の功労賞は東映動画(現東映アニメーション)の初期の作品で活躍したかたが多い。有賀健さんは『長靴をはいた猫』や『マジンガーZ対デビルマン』、雪室俊一さんは『魔法使いサリー』、勝間田具治さんは『狼少年ケン』、『サイボーグ009』、浦田又治さんは『太陽の王子ホルス』の冒険、神原広巳さんは『狼少年ケン』、『マジンガーZ』の代表作がある。 千蔵豊さんは東映動画を経てアニメ撮影のタバックで、キャリアを重ねた。荒木伸吾さんは『キューティーハニー』、『UFOロボグレンダイザー』、『聖闘士星矢』などで熱狂的なファンを持つ。海外で人気の作品に多く参加したことから海外でも人気が高い。 第7回 功労賞」の顕彰式は、2011年3月24日から27日まで、東京ビッグサイトにて開催される東京国際アニメフェア2011の会場にて行われる。 また、1月25日に開催された東京国際アニメフェア2011第2回実行委員会後の記者会見によれば、当初受賞者として内定していたマンガ家川崎のぼる氏は功労賞の受賞を辞退した。 東京国際アニメフェア /http://www.tokyoanime.jp/ja/第7回功労賞 受賞者[企画映像プロデューサー] 有賀健[脚本] 雪室俊一[SF考証] 小隅黎[監督] 勝間田具治[キャラクターデザイン・作画監督] 荒木伸吾[美術監督] 浦田又治[録音技術] 神原広巳[編集] 千蔵豊[出演] 加藤みどり 永井一郎 麻生美代子 貴家堂子
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