プロジェクトは同社が鶴岡商工会議所、東北芸術工科大学と連携するもので、経済産業省が進める平成22年度「産業人材育成支援事業(地域映像クリエイター等人材育成事業)」の一環でもある。地方のアピールと同時に地域のコンテンツ産業活性化も目指す。
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作品のディレクターにはカンヌ国際映画祭に作品が選出された平林勇さんを起用した。さらに東北芸術工科大学でアニメーションを教える岩井天志さん、ストップモーション・アニメーション制作を得意とするスタジオのパンタブラフなどのクリエイターがコラボレーションする。制作には東北芸術工科大学の学生も参加する。地域でのコンテンツ分野の人材育成を考えたものである。
同社は2年前に「富山観光アニメ」による地方発アニメを手掛けた。今回もその経験を活かした。しかし、もともとアニメーションを得意とするファンワークスだが、今回は実写映像のほか2Dアニメーション、ストップモーションなど複数の映像表現を組み合わせる新しい試みも行っている。
産業技術人材育成支援事業は、大学と地域産業関連団体の協力により地域活性化、その中での人材育成基盤が形成を目指すものだ。全国で6案件が採択されており、鶴岡のシルクブランド「kibiso」のプロモーションがそのひとつとなった。
鶴岡のシルクは、およそ250年の歴史を持つ。化学繊維の普及や低価格の中国製品の流入で、一時は産業が衰えた。しかし、近年は新たな蚕品種の飼育技術の確立や技術・品質の優位性により高級絹織物として高い評価を受けるようになっている。プロジェクトの活用で、さらにブランド価値の向上を目指す。
「kibisoブランド認知向上プロジェクト」
/http://www.youtube.com/watch?v=LlSjJoRdS6c
ファンワークス /http://www.fanworks.co.jp/
鶴岡織物工業協同組合「kibiso」公式サイト /http://kibiso.jp/
パンタグラフ /http://www.pangra.net/
東北芸術工科大学 /http://www.tuad.ac.jp/